奈良市長選に喜多浩子氏が無所属で立候補表明！文化を基盤にした新たな都市づくりを提案

奈良市長選、喜多浩子氏が無所属で出馬表明

奈良市長選（2025年7月13日告示、20日投開票予定）で、市民団体「奈良市民の倖（しあわ）せを願う会」代表の喜多浩子氏（64）が無所属で立候補する意向を固めた。喜多氏は「奈良を世界で一番魅力のある都市にしたい」と抱負を語り、文化を基盤とした新たな都市づくりを目指す方針だ。

文化と芸術を生かしたまちづくり

喜多氏は武蔵野美術大学を中退し、1982年にサンケイ新聞社（現産経新聞社）に入社。奈良支局での勤務を経て、画家として活動を始めた。東大寺の協力を得て個展を開催し、奈良の文化芸術振興に貢献してきた。また、古美術品のコレクターとしても知られ、2019年には「古都奈良かんざし美術館」を開館。2022年には日本の伝統文化を次世代に伝え、地域のにぎわいを創出することを目的とした「奈良市民の倖せを願う会」を立ち上げた。

文化を産業に変える「新文化産業都市」構想

喜多氏は今回の立候補にあたり、「奈良が受け継いできた文化を活用し、産業として地域経済を活性化させたい」と意欲を示す。そのための施策として「新文化産業都市」を掲げ、伝統文化や芸術を観光資源とし、市民と観光客の交流を促進することで地域経済の発展を目指すとした。また、高齢化社会に対応するため、いつまでも健康で過ごせる「健脚・健脳・健美」をスローガンに、健康長寿のまちづくりを進めたいと述べている。

選挙日程と他候補の動向

奈良市長選は7月13日告示、20日投開票が予定されているが、参院選と同日選挙になる可能性もある。現職の仲川げん氏（49）は出馬の意思を明らかにしておらず、今後の動向が注目される。


* 喜多浩子氏（64）が無所属で奈良市長選に立候補を表明。
* 文化と芸術を地域の産業として活用し「新文化産業都市」を提案。
* 健康長寿を目指す「健脚・健脳・健美」をスローガンに掲げる。
* 現職の仲川げん氏は出馬表明をしていない。
* 選挙は7月13日告示、20日投開票予定。参院選と同日になる可能性も。