2025-07-03 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏が山口で第一声 過去の差別発言に抗議の声、「自公の危機は日本の危機」と訴え
「自公の危機は日本の危機」
杉田水脈氏が山口で第一声 過去の差別発言に抗議集会も
「一から頑張る」杉田氏、比例で国政復帰狙う
自民党の元衆院議員・杉田水脈氏(58)が、参院選の比例代表で国政復帰を目指して再始動した。第一声の舞台に選んだのは、自身が所属する山口県連の地元・山口市。杉田氏は、「自公政権の危機は日本の危機なんじゃないかと思う」と述べ、政権与党への支持を訴えた。
また、JR防府駅前での街頭演説では「風が吹いている党があるかもしれないが、そんなところに政権を任せられるのか」と述べ、野党側の勢いに警戒感をにじませながら、「山口県のために、一から頑張っていきたい」と語気を強めた。
「“一から頑張る”って言うならまず謝罪からでは?」
「風が吹いてる党を貶してるけど、自民に逆風吹いてますよ」
「地元に戻っても信頼は簡単には戻らない」
「杉田氏が“自公の危機=日本の危機”って…ずれてる」
「政策の話が何もなかったのが残念」
差別発言で人権侵犯認定 復帰に抗議の声も
杉田氏は2023年、衆議院議員在職中にアイヌ民族や在日コリアンに対する発言で問題視され、法務省の人権擁護局から「人権侵犯」と公式認定を受けた経緯がある。今回の立候補に際しても、複数の市民団体が自民党本部に抗議文を提出し、山口県内では反対集会も開かれている。
人権団体からは「公党が過去の差別発言を不問にする形で再出馬を認めるのは問題だ」との批判が相次いでおり、街頭演説の周辺でも一部で抗議のプラカードが掲げられた。
「公認を出すなら党として責任を持つべき」
「“人権侵犯”とまで認定された人が国政復帰っておかしい」
「差別は“過去”ではなく、いま問われるべきこと」
「誰も政策の中身を語ってないのが怖い」
「謝罪も説明もないまま選挙突入は異常」
裏金事件で党役職停止、出馬見送りの過去
杉田氏は自民党の派閥による裏金事件にも関わり、党から役職停止6カ月の処分を受けていた。これにより昨年の衆院選では出馬を見送り、政治活動は一時停止していたが、今回の参院選で復帰を目指す形となった。
党内でも賛否の声があり、山口県連内でも「地域への説明責任が果たされていないままの復帰は時期尚早」とする慎重論もある。一方で、「強い言葉で保守層に訴える存在は必要だ」とする一部支持者も存在しており、支持層が二極化している様相だ。
有権者が問うべきは“信頼回復”の本気度
比例代表での復帰を目指す杉田氏にとって、最も問われるのは“信頼の回復”である。しかし、第一声の中では過去の問題への言及や謝罪は一切なく、自民党や政権を守ることへの訴えが中心だった。
信頼を失った政治家が再び国政の舞台に立つとき、必要なのは政局的な言葉ではなく、過去と向き合う真摯な姿勢だ。有権者が問うべきは、「何を訴えるか」だけではなく、「過去にどう向き合い、今何を変えようとしているのか」である。