2025-05-01 コメント投稿する ▼
杉田水脈氏「差別を盾にした不当要求と闘ってきた」過去発言との関連で賛否広がる
杉田水脈氏が差別問題に言及 過去の発言との関連で再び波紋広がる
自民党の前衆院議員・杉田水脈氏が、X(旧Twitter)に投稿した差別問題に関する発言が、SNSを中心に物議を醸している。
「同和、アイヌ、沖縄、外国人、LGBT……差別はあってはならない。私はいつもそう思っている」
杉田氏はこう語りつつも、「その差別を盾にして不当な要求を突きつけてくる人たちがいる」と続けた。役所勤務時代に「モンスタークレイマー」と呼ばれる存在を数多く見てきたとし、「差別がなくなると困る人たちがいる」「私はずっとそういう人たちと戦ってきた」と、自身の姿勢を強調した。
さらに、「本当に困っている人は、意見の違う人に対して大声で罵倒したり飛びかかったりしない」と述べ、「選挙に出馬する予定であり、講演活動も続ける」と、今後の活動継続を明言した。
この投稿には、「よく言った」「勇気ある発言だ」と支持する声もある一方、「被差別者全体を否定的にとらえている」と批判の声も多い。
杉田氏は過去にも、LGBTに関して「生産性がない」と発言したことが大きな批判を呼んだ。また、国連の会議に出席したアイヌ民族の女性を「コスプレおばさん」と表現したブログ記事を投稿し、その後削除に追い込まれたこともある。札幌法務局は2023年、この件について「人権侵犯があった」と認定している。
それにもかかわらず、自民党は2025年3月、杉田氏を次期参院選の比例代表候補として公認。これに対して、「党として人権問題にどう向き合っているのか」と疑問の声も上がっている。
一連の発言や姿勢から、杉田氏に対する世間の評価は二分されているが、本人は一貫して「言うべきことは言う」というスタンスを崩していない。
今後、参院選に向けて彼女の主張がどれだけ有権者に支持されるか。その一方で、少数派へのまなざしが政治家にどう求められるべきかが、改めて問われている。