2025-07-01 コメント投稿する ▼
創作表現の自由が危機に? 山田太郎議員が国会提出の規制請願に警鐘
創作の自由が揺らぐ? 山田太郎議員が警鐘鳴らす「表現規制請願」の波
参議院議員の山田太郎氏(全国比例)が、自身のX(旧Twitter)で「表現の自由が危機にある」と訴え、国会に相次いで提出されている“表現規制を求める請願”に対して強い懸念を示した。山田氏は長年、マンガ・アニメ・ゲームなどの創作文化を守る立場で活動しており、今回もその姿勢は一貫している。
表現規制を求める請願が、多数の国会議員の紹介で各委員会に付託されている状況。新サイバー犯罪条約の締結手続でしっかりと対応しないと創作表現の自由が失われてしまう!
山田氏が言及したのは、今通常国会(2025年・第217回国会)で取り上げられた複数の請願のこと。たとえば、「子どもに対する性加害をなくすための施策強化」を求める請願には、漫画やイラストなどにおいて「子どものように見えるキャラクターが性的に描かれた表現」にまで刑罰を課すことが求められている。
子供、又は主に子供のように見えるよう描かれた者が明白な性的行為を行っている画像及び描写…を犯罪化すること。
このような文言は、現実に被害者が存在しないフィクションであっても、描いたり所持したりしただけで処罰される可能性が生まれる。山田氏は、これが表現の自由に対する重大な脅威になると強調する。
さらに、別の請願では「ネット上のわいせつ広告」が「子どもや女性への重大な人権侵害」とされ、規制を求めている。
ネット上のわいせつ広告は、子どもや女性などへの重大な人権侵害であり、規制すること。
これに対して山田氏は、「わいせつな表現」は現行の刑法175条ですでに違法とされており、既存法で十分に対応できるはずだと指摘。むしろ問題なのは、「何をわいせつとするか」の基準が曖昧なまま規制が進めば、極めて主観的な「不快感」や「性的と感じるかどうか」で創作物が取り締まり対象になってしまうという点だ。
どのようなものが対象となるかが明確化されず、性的だと感じる受け手が少しでもいれば規制すべきとも捉えられる…まさに表現の自由の危機です。
また、この議論の根底には、国連主導の「新サイバー犯罪条約」も関わっている。日本は交渉の過程で表現の自由を守る「留保規定」を獲得したものの、国内での条約批准に際して不適切な法整備がなされれば、かえって自由な創作活動が制約されるおそれもある。
山田氏はこうした動きを受け、「子どもを守る」という大義名分が、やがては表現全体を委縮させる圧力へと変わりかねないと警告する。
請願に署名しているのは与野党を問わない複数の国会議員で、政治的には超党派の合意が見られる点も注目される。山田氏は今後も創作文化と表現の自由を守るため、国会内外で粘り強く活動を続ける考えだ。
決してそのようなことにならぬよう、表現の自由を守り抜くため、これからも全力で闘ってまいります!
自由な創作の場が守られるか、それとも“公益”の名のもとに狭められるのか。この問題は一部の表現者だけでなく、誰もが関わる言論の根幹に関わるテーマだ。議論の行方を注視する必要がある。