和歌山県知事「パンダ再誘致に意欲」発言に批判も 日中関係下での時代錯誤と疑問の声

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和歌山県知事「パンダ再誘致に意欲」発言に批判も 日中関係下での時代錯誤と疑問の声

パンダはもういらない?和歌山知事の再誘致表明に冷めた声も 時代錯誤との批判


日中関係が緊迫する中、パンダ外交は成立するのか
宮崎知事「再び白浜にパンダを」発言 だが県民は本当に歓迎しているのか
観光の象徴か、国威の道具か 地方自治のアイデンティティが問われる

和歌山県の宮崎泉知事が、白浜のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されていたジャイアントパンダの“再誘致”に意欲を示した。知事就任後初の定例記者会見で、「繁殖の実績をアピールし、再びパンダを和歌山に迎えたい」と語り、県としても誘致支援を行うと明言した。

だが、国民の反応は歓迎一色ではない。特に「今の日本と中国の関係を見て、なぜいまパンダなのか」「パンダで県民が喜ぶと思っている時点でズレている」といった、現実との乖離を指摘する声が広がっている。

「繁殖実績ある白浜にこそ」と知事は強調 しかし時代は変わった


宮崎知事は会見で、「アドベンチャーワールドはこれまでに17頭の繁殖実績があり、世界的にも評価されている施設」と説明。「共同繁殖研究を継続したい。県としても全力でお手伝いする」と語った。

だがこの姿勢に対し、「中国との友好の象徴」とされてきた“パンダ外交”そのものがすでに時代錯誤ではないか、という疑問が強くなっている。領海侵犯、経済的圧力、人権問題など、日本と中国の関係はかつてないほど緊張している中で、「なぜ再び中国に頭を下げてまでパンダを借りなければならないのか」との批判が浮上している。

「今の中国相手に“貸してください”とか、正気の沙汰じゃない」
「パンダで喜ぶと思ってるの、30年前の発想で止まってない?」
「中国から借りて返す繰り返し。これって本当に意味あるの?」
「いま大事なのは独自の観光戦略。動物に頼る時代は終わった」
「国際情勢に鈍感な知事ほど危ない。外交を県政に持ち込むな」


白浜の観光は“パンダ依存”からの脱却を


知事は「白浜はパンダがいない時から日本有数の観光地」とも語り、「パンダが帰ってきたら相乗効果が出る」と説明した。だがその言葉とは裏腹に、実際には「パンダがいなければ客足が落ちる」といった危機感が業界側に根強く、観光政策の“思考停止”を指摘する声もある。

和歌山県が目指すべきは、パンダという一時的な人気に頼るのではなく、地域資源そのものをどう魅力に変えていくかという本質的な観光戦略の構築だ。たとえば、温泉地としてのブランド化、海洋リゾートとしての開発、食文化・農業との連携――すべてが「パンダなし」でも成立しうる。

パンダは中国の“外交カード”であり、日本の主権に関わる問題


ジャイアントパンダは、基本的に中国政府が国外に貸与する形式で提供され、その所有権は常に中国側にある。日本で生まれたパンダもすべて中国籍であり、数年後には返還義務が生じる。

これを“友好の証”と見るか、“コントロールの道具”と見るかは立場によるが、少なくとも現在のような緊張した日中関係下で、「再びパンダを貸してほしい」と申し出る行為が、日本の自治体の主権や尊厳とどう折り合うのかは慎重に検討されるべきだ。

パンダが来れば観光客が増え、経済が潤う――そのような単純な時代はもう終わっている。動物外交の舞台裏には、国際政治と主権の問題が密接に絡んでおり、自治体のトップがその現実に無頓着なまま誘致に動くのは、あまりに軽率ではないか。

“県民の感情”をどこまで理解しているか パンダ誘致の是非は世論の中で問われるべき


知事は「県がお手伝いする」と繰り返したが、果たしてその“お手伝い”は、県民の総意に基づいているのか。地域振興の手段としてパンダを位置づけるなら、まず必要なのはパンダ誘致にかかるコスト、外交的な関係性、観光政策との整合性について、丁寧に説明することである。

時代は変わり、感情的な“パンダ愛”では自治体の政治判断は許されない。いま問われているのは、「観光の顔」としてパンダが本当にふさわしいのか。そして「中国との関係性を前提とした政策」が住民に支持されるのかどうかである。

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2025-07-02 10:47:35(植村)

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