2025-06-01 コメント: 1件 ▼
林官房長官「参院選は政権選択並み」発言に賛否 安定政権の必要性訴えるも減税慎重姿勢に疑問の声
林官房長官、参院選を「政権選択級」と表現 自民への支持訴える
林芳正官房長官は6月1日、自民党山口県連の会合で夏の参議院選挙に向けた意気込みを語り、「政権の命運を左右するような重みを持った選挙だ」と強調した。現在、国会では与党が厳しい局面に直面しており、林氏は「今の政治情勢を打開するには安定した体制が不可欠」として、与党への支持を強く呼びかけた。
また林氏は、自らが会長に就任した山口県連の責任を担う立場として、歴代の山口出身首相——岸信介氏、佐藤栄作氏、そして安倍晋三氏——の名を挙げ、地元の政治文化と誇りを背景に「この選挙で自民が結果を出せるよう全力を尽くす」と語った。
不安定な国会情勢と「内憂外患」の打破
現在、自民党は衆参両院で数的には与党でありながら、衆院でのスキャンダルや参院での法案成立の難航など、国会運営に苦しんでいる。林氏は、国内の物価上昇、エネルギー価格の高止まり、そして国際的な不安定要因を挙げながら、「こういう時こそ政権の基盤がしっかりしていなければならない」と述べ、参院選の重要性を訴えた。
アメリカのトランプ前政権が導入した高関税政策などを引き合いに出し、「世界的に不確実性が高まる中、日本としても外交・経済両面で力強い体制が必要」と指摘した。
政策の実行力をアピール、減税には慎重
物価高騰に対する政府の対応についても言及し、「低所得層への給付金や地方創生臨時交付金など、即効性のある支援を優先している」と説明。だが、消費税などの減税については「将来の財政健全化や社会保障維持を考慮すべき」と述べ、否定的な姿勢を見せた。
自民党内部では、一時的な現金給付よりも恒久的な税負担軽減を求める声もあり、参院選を前に財政政策の方向性が問われる局面だ。
ネット上の声:「現実感のない危機感」
ネット上では、林官房長官の発言に対しさまざまな反応が寄せられている。
「“政権選択に匹敵する選挙”って言うけど、何を選べっていうの?減税も踏み込まないし…」
「危機を煽るだけじゃなくて、具体的にどうするかを話してほしい」
「山口は自民王国だからこそ、ちゃんと国民の生活を守る政策を打ち出すべき」
「また“内憂外患”って言葉か…。昭和の演説みたいでリアリティがない」
「減税を渋っておいて“安定政権を支持してくれ”は、さすがに虫が良すぎる」
* 林官房長官が参院選を「政権選択に等しい重要選挙」と強調
* 国際不安や物価高騰などを背景に「安定政権」の必要性を主張
* 減税には慎重で、現金給付など即時対策を重視する姿勢
* 自民党内でも政策姿勢の温度差があり、参院選を機に再整理が求められる
* ネット上では「抽象的すぎる」「減税に踏み込まない」といった批判的声も多数