多田ひとみ氏が“ヤジ擁護”の小西ひろゆき議員を痛烈批判　『原稿と集音装置ではなく聞く力を』

多田ひとみ氏「ヤジで4500万円」批判が拡散　小西ひろゆき議員“原稿と集音装置”発言に国民の怒り

立憲民主党の小西ひろゆき参議院議員が、国会でのヤジを「非常に重要な議会活動」と発言したことが波紋を広げています。彼は「議員は総理演説の原稿を持っている」「聞き取れないなら集音装置の改善を」と主張しました。

しかし、この“原稿と集音装置”発言に対し、評論家の多田ひとみ氏が痛烈に反論しました。彼女はSNSで「ヤジで年間4500万円収入」「国会議員である前に人の話を聞く大人であってほしい」と投稿。この発言が瞬く間に拡散し、国民の怒りを代弁する象徴となっています。

「多田さんの言葉が一番正しい。あれは国民の感覚だ」
「ヤジで監視？議論を壊しているだけじゃないか」
「原稿を読んでるから聞いてる？子どもでもそんな言い訳しない」
「集音装置のせいにする政治家に未来を任せられない」
「国民は議論を聞きたい、怒号を聞きたいわけじゃない」

SNS上ではこうした声が相次ぎ、「ヤジの正当化」に対する冷めた視線が広がっています。

多田ひとみ氏の主張：政治家の原点は“聞く姿勢”にある

多田氏は単にマナーを説いたのではありません。彼女の言葉は「政治とは何か」という本質的問いを突きつけています。

「人の話を聞く大人であれ」という一文は、民主主義の最低限の条件を表しています。政治家が耳を閉ざし、声を荒げるだけでは対話は成立しません。

教育現場では「他人の意見を最後まで聞く」ことが基本です。多田氏は、国会がその原則を崩している現実に危機感を抱いているのです。ヤジを飛ばす政治家が増えるほど、理性ではなく声の大きさが支配する社会になる――この懸念こそ、彼女の発言の背景にあります。

小西議員の“ヤジ擁護”と国民との断絶

小西氏は「ヤジがない国は北朝鮮のようだ」とも発言しましたが、これは議会制民主主義の誤解です。民主主義とは、意見をぶつけ合う自由ではなく、論理で説得し合う制度です。

国民が求めているのは「活気ある怒号」ではなく「意味ある議論」です。

「原稿を見ているから聞いていないわけではない」という小西氏の理屈は、教育的にも倫理的にも通用しません。多田氏の皮肉「ヤジで年間4500万円収入」は、税金を原資にした国会運営の実態を風刺しています。議会で怒鳴ることが“議会活動”だというなら、それは政治の劣化です。

ヤジの正当化がもたらす危機

ヤジは感情的な瞬間の表出であり、論理を奪う行為です。多田氏の主張が注目を集めたのは、国民が静かな誠実さを求めているからです。

「聞く力」を失った政治家は、いくら声を上げても国民には届きません。政治とは耳を傾けることから始まる。多田氏の「人の話を聞く大人であれ」という言葉は、政治だけでなく社会全体に向けた警鐘です。

ヤジを「文化」と呼ぶ者がいるなら、まずそれが「信頼を損なう文化」であることを理解すべきです。原稿や集音装置を持ち出す前に、政治家が直すべきは自らの姿勢です。

静かな誠実さこそ政治の力

多田ひとみ氏の発言は、国民の素朴な正義感に根ざしています。

国会でのヤジが続く限り、政治への信頼は戻りません。小西ひろゆき議員が言う「ヤジは監視」は、実際には“議論の妨害”です。

原稿も集音装置も不要です。必要なのは耳と理性です。政治家は、まず人の話を聞くところから立て直すべきです。

それが、民主主義の原点であり、教育の根本であり、そして国民が本当に望んでいる政治の姿です。