山尾志桜里氏が無所属で参院選出馬へ 女系天皇容認と9条改正で“左右の壁”越える挑戦

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山尾志桜里氏が無所属で参院選出馬へ 女系天皇容認と9条改正で“左右の壁”越える挑戦

左右の枠を超える挑戦か、孤立する政治的立ち位置か 山尾志桜里氏、無所属で出馬表明


「ポピュリズムを拒む選挙」山尾氏の信念と限界
女系天皇と改憲、矛盾か融合か 中道を語る孤高の論者
スパイ防止法・土地規制も主張 だが過去の火種が再燃

参議院選挙東京選挙区(定数6+欠員補充1)で、かつて民進党や国民民主党で活躍し「リベラルの論客」として知られた山尾志桜里氏が、無所属で立候補する意向を正式に表明した。彼女は「左右の政策パッケージを打ち破りたい」と語り、女系天皇容認と憲法9条2項改正を同時に訴える“超越型政治”を掲げて選挙戦に挑む。

記者会見では「中道政治をあきらめられない。国政への参加は政党ではなく個人の信託として受けたい」と強調し、「マーケティングしない選挙」を自らのスタイルとした。

「女系天皇」と「9条改正」 両立するのか、矛盾なのか


山尾氏の掲げる「女系天皇の検討」と「憲法9条2項の改正」は、これまで日本の政治において左右両極がそれぞれ固執してきた象徴的な政策だ。保守層からは女系天皇に対して根強い否定的意見があり、リベラル層からは改憲に対する強いアレルギーがある。

山尾氏はあえてこの両者を掲げることで「左右のパッケージ思考を壊す」と主張するが、現実的には双方の支持を得にくく、選挙戦略としては極めて困難な道を選んだと言わざるを得ない。

「どっちつかずに見える。両方敵に回してどうやって勝つの?」
「国家観があるのかないのか。女系天皇なんてとんでもない」
「9条改正とスパイ防止法は支持。でも女系容認は絶対無理」
「マーケティングしないって格好いいけど、選挙で負けたら意味ない」
「山尾さん、昔は期待してたのに、今はちょっと迷走感ある」


過去の影と支持なき独立 “信託”の重さを問う


山尾氏の無所属出馬は、5月に国民民主党からの比例代表擁立が発表されてから、わずか1か月後に“公認取り消し”となった経緯を踏まえたものだ。2017年に報じられた不倫疑惑が再燃し、SNS上では公認撤回を求める声が広がっていた。

今回の会見ではその件に直接触れなかったものの、「支持団体もスポンサーもゼロ」と語り、「有権者の信託のみで戦う」とする山尾氏の姿勢は、理想主義と孤立主義が混在しているようにも映る。

「選挙をマーケティング化しすぎた結果、日本の政治が軽薄になった」と山尾氏は指摘するが、現実の選挙戦は資金・組織・地盤が物を言う世界だ。理想と現実のはざまで、彼女の主張はどこまで届くのだろうか。

スパイ防止法、土地取得規制…“保守的主張”にも踏み込む


山尾氏はまた、外国人による土地買収を防ぐ「令和版土地取得規制法」や「スパイ防止法」の制定も訴えており、この点では保守層の課題意識と重なる。ただし、「女系天皇」や「人権外交」への言及と並列して語られることで、主張の軸が見えづらくなる印象も否めない。

スパイ防止法の必要性については、多くの国民が共感を抱く中で、国会での議論が進まない現状を考えれば、こうしたテーマの掘り起こしは歓迎すべきものだ。しかし、それを唱える政治家が、女系天皇を容認していては、保守層の信任は得にくい。

また、香港やチベットを例に挙げた「人権外交」にも言及し、「日本はアジアの人権のハブとなれ」と語ったが、このような理想は具体的外交戦略と表裏一体で語られるべきだ。現状では、理念先行に過ぎる感が否めない。

選挙のたびに変わる政治姿勢 “芯”があるのか問われる


山尾氏はかつて民進党で野党共闘の急先鋒だったが、その後は希望の党や無所属、国民民主党など立場を変え続けてきた。「中道」という言葉は便利ではあるが、曖昧なまま漂流しているように見える。

今回の無所属出馬も、政党に頼らない「潔さ」より、もはやどの政党からも信任されない「孤立」の側面が色濃い。理念はあっても、信頼がなければ政治家は選ばれない。有権者の厳しい視線が突きつけられている。

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2025-07-02 11:39:57(植村)

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