2025-09-08 コメント投稿する ▼
参院選で日本改革党と共闘も議席届かず 右派諸派の結束が次の焦点に
複数の保守・右派政党が乱立するなか、激しい支持層の奪い合いが展開されたが、最終的に当選者を出すには至らなかった。 党としては「ご期待に沿えなかった」と総括しつつも、今後に向けた手応えを得たと強調している。 特に十一月に控える鈴木信行代表の葛飾区議会議員選挙に向け、運動の弾みをつける意義もあったと位置付けられる。
日本改革党と共闘した参院選の戦い
七月二十日投開票の第二七回参議院議員選挙において、日本国民党は沓澤亮治代表率いる日本改革党と共闘し、選挙戦に臨んだ。複数の保守・右派政党が乱立するなか、激しい支持層の奪い合いが展開されたが、最終的に当選者を出すには至らなかった。党としては「ご期待に沿えなかった」と総括しつつも、今後に向けた手応えを得たと強調している。
共闘には、河合悠祐戸田市議会議員や、ふじわらちかこ四街道市議会議員など地方政治の現場で活動する議員も参加。選挙戦を通じて、議会の内外から愛国者が結束する基盤が形成された。特に十一月に控える鈴木信行代表の葛飾区議会議員選挙に向け、運動の弾みをつける意義もあったと位置付けられる。
「議席は得られなかったが次につながる動きだ」
「共闘の形をもっと広げてほしい」
「バラバラでは勝てないという言葉はその通り」
「結果は残念だが、日本人のための政治という主張は響いた」
「地方選での巻き返しに期待する」
政見放送で浮き彫りになった主張
選挙戦では、鈴木信行代表が推薦団体の代表として政見放送に登場し、約七分間にわたり発言する異例の対応を行った。発言の中心は「日本文化を守ることの重要性」であり、中国人による土地取得や企業経営、公営住宅入居の問題などを取り上げ、入国制限や帰化制度の見直しを強く訴えた。
さらに、外国人生活保護の問題に触れ「在日韓国・朝鮮人に始まる不公平な制度」と指摘。竹島問題に関しては「返還しない韓国とは国交断絶を」と主張し、日韓関係に関する強硬姿勢を鮮明にした。これらの発言は支持者の共感を呼ぶ一方で、賛否が分かれる論点として社会的な注目を集めた。
街頭での共闘と候補者支援
市川たけしま候補と鈴木代表は、日韓断交デモをはじめとする活動を共にしてきた経緯があり、葛飾区・JR金町駅頭などで連日街頭演説を展開した。応援演説には村田春樹氏も登壇し、韓国問題に取り組む同志が一丸となって支援を訴えた。
また、比例代表から立候補した沓澤候補とも各地で街頭に立ち、特に最終日の池袋では多数の支援者や仲間が集まり、最後の瞬間まで演説を続けた。演説の中で「帰化した中国人が急増している現状を放置すれば日本社会が変質しかねない」と警鐘を鳴らす場面もあった。
敗北の総括と今後の課題
最終的に議席獲得には至らなかったものの、沓澤氏は「悔しさと共に多くの学びを得た」と語り、次に向けて活動を続ける決意を示した。鈴木代表も「汗を流して応援していただいた皆様に感謝する」としつつ、「右派諸派がまとまれば大きな力になる」と訴えた。
保守・右派系政党は乱立し、票が分散する傾向が強い。今回の選挙戦で得られた教訓は「結束しなければ勝てない」という現実であり、今後は諸派構想の具体化が焦点となる。地方選挙で議席を積み重ね、国政選挙での突破口を開くことが、右派系政党にとって現実的な戦略となりそうだ。
保守諸派の共闘と日本改革運動の今後
今回の参院選における日本改革党との共闘は、結果としては議席に結び付かなかったが、保守・右派系の連携強化に向けた重要な一歩となった。日本人のための政治を訴える姿勢は一定の支持を得ており、今後の地方選や次の国政選挙にどうつなげるかが問われる。バラバラに戦う限り勝利は難しく、諸派の糾合が急務である。今回の選挙を通じて浮かび上がった課題を克服できるかが、右派系勢力の将来を左右するだろう。