2025-11-04 コメント: 1件 ▼
社民党が新垣邦男副党首の離党届を無効と主張、党則違反で手続き不備
社民党は新垣氏が全国連合に直接郵送した離党届が党則に反していると主張し、正式な手続きを踏んでいないため受理できないとの立場を示しました。 新垣氏は2025年10月31日に離党届を福島瑞穂党首宛に郵送しましたが、社民党の党則では離党手続きは所属する都道府県連に提出し、その後県連から全国連合に上申する仕組みになっています。
新垣氏は2025年11月2日に沖縄県宜野湾市で記者会見を開き、社民党からの離党意向を表明していました。同氏は社民党で唯一の衆院議員で、離党が認められれば社民党は衆院議席を失うことになります。この重要な局面で党が離党届を無効とする異例の対応に踏み切ったことで、党内の深刻な対立が浮き彫りになっています。
「離党届が無効って、そんなことできるの?新垣さんがかわいそう」
「党則違反なら仕方ないけど、なんか必死すぎて見苦しい」
「衆院議席を失いたくないから必死なんでしょ。政治的な判断だよ」
「福島党首の対応が悪いから新垣さんが離党したいんじゃないの」
「社民党ってもうダメだね。内部でもめてる場合じゃないでしょ」
党則違反で離党届無効と主張
社民党が離党届を無効とする根拠は党則にあります。服部良一幹事長は談話で「党の規約では、所属県連合である沖縄県連合に提出したのち全国連合に県連合から上申することとなっており、今回その手続きがなされておらず離党届は無効である」と明確に説明しました。
新垣氏は2025年10月31日に離党届を福島瑞穂党首宛に郵送しましたが、社民党の党則では離党手続きは所属する都道府県連に提出し、その後県連から全国連合に上申する仕組みになっています。新垣氏は沖縄県連を通さず、全国連合に直接郵送したため手続き上の不備があるというのが党の主張です。
社民党沖縄県連も慰留の意向を示しており、狩俣信子顧問は「衆院議員の新垣邦男議員が社民党と一緒にやっていく。それが私たちの皆さんの望み」として、慰留に向けた話し合いを継続する考えを表明しました。
2度の直接提出も拒否された経緯
新垣氏は離党届の郵送に至るまでに、党執行部に直接提出を試みていました。2025年9月下旬に最初の離党届を提出しましたが、党から慰留され受理されませんでした。その後、2025年10月31日にも改めて離党届を福島瑞穂党首らに直接手渡そうとしましたが、受け取りを拒否されたため、同日夕方に郵送に踏み切ったとしています。
新垣氏は記者会見で「離党届を2回提出しようとしたが、受理されなかった」と説明し、党執行部の対応に不満を示していました。これに対し社民党は、手続きの問題を理由に離党届の受理を拒み続けています。
社民党は談話で「新垣議員は沖縄県連の会議に出席することも説明することもしない」と批判し、正式な手続きを踏まない新垣氏の対応を問題視しています。
高市政権への対決姿勢を理由に挙げる
社民党が離党届を無効とする背景には、政治的な判断も見え隠れします。服部幹事長は談話で「右翼政権と言っていい高市政権が発足し、社民党は軍拡・改憲・人権抑圧の政策に全力で立ち向かっていかなければならない局面」と強調しました。
高市早苗首相は2025年10月21日に憲政史上初の女性首相として就任し、保守的な政策方針を打ち出しています。社民党はこうした政策に反対する野党として重要な役割を果たす必要があるとの立場から、党一丸となって対抗していく重要性を訴えています。
服部幹事長は「高市政権に全力で立ち向わなければならない局面で、極めて残念だ」と述べ、新垣氏の離党表明のタイミングに強い不満を表明しました。党としては衆院議席を維持し、国政での発言力を保持したいとの思惑が透けて見えます。
週明けに正式協議へ
社民党は週明け以降に離党届の扱いを正式に協議する方針を示しています。党則上の手続き不備を理由に離党届を無効としていますが、新垣氏が沖縄県連を通じて改めて正式な手続きを踏む可能性もあります。
一方で新垣氏は当面無所属で活動する意向を示しており、国会では現在所属する立憲民主党会派で活動を続ける方針です。社民党単独では衆院で会派を組めないため、立憲民主党との統一会派に頼らざるを得ない状況が続いています。
新垣氏の離党が正式に認められれば、社民党の国会議員は福島瑞穂党首とラサール石井副党首の参院議員2人のみとなります。ただし2025年7月の参院選で得票率2パーセント超を確保しているため、政党要件は維持されます。