2025-11-02 コメント: 2件 ▼
新垣邦男氏が社民党離党表明 衆院唯一の議席喪失 福島党首と党勢巡り対立
党首には衆院へのくら替えを訴えてきたが、意見がかみ合わなかった」と述べ、福島党首との方針の相違が決定的になったことを示唆しました。 照屋氏は2022年4月に胃がんで逝去していますが、新垣氏は「衆院で社民党はたった一人。 弁護士出身で、選択的夫婦別姓などジェンダー平等の課題に取り組んできた同氏は、2025年7月の参院選で社民党が2%超の得票率を確保し、政党要件をかろうじて維持する立役者となりました。
党勢低迷の中での決別
社会民主党の新垣邦男衆院議員が2025年11月2日、沖縄県宜野湾市内で記者会見し、同党からの離党意向を明らかにしました。10月末に福島瑞穂党首宛の離党届を郵送したとのことです。新垣氏は沖縄2区選出で、現在2期目。副党首として党運営に携わってきた同氏の離党は、社民党が衆議院で唯一保有していた議席が完全に失われることを意味します。2025年11月2日は社民党の前身である日本社会党結成から80年という節目の日でもあり、歴史的な転換点となります。
新垣氏は会見で離党理由を詳しく説明しました。「党勢拡大の道を探ってきたが、思うようにいかなかった。党首には衆院へのくら替えを訴えてきたが、意見がかみ合わなかった」と述べ、福島党首との方針の相違が決定的になったことを示唆しました。特に注目すべきは、新垣氏が福島党首に対して参院比例代表から衆院への鞍替えを求めていた点です。これは社民党が毎回の国政選挙で政党要件維持に苦労してきた状況を打開したいとの考えからのものと見られます。
照屋寛徳氏からのバトンと福島党首との対立
新垣氏は護憲平和と沖縄の基地問題に取り組んできた故・照屋寛徳元衆院議員から後継指名を受け、2020年に沖縄2区の選挙区を引き継ぎました。照屋氏は衆参合わせて24年間国会議員を務め、社民党の副党首や国対委員長を歴任した重鎮です。沖縄が日本に復帰した1972年に弁護士登録した照屋氏は、嘉手納爆音訴訟など人権派弁護士として活動した後、1995年に参院議員として初当選しました。その後衆院に転じ、小選挙区制度導入後の県内で初の6期連続当選を達成するなど、沖縄政界の顔でもありました。照屋氏は2022年4月に胃がんで逝去していますが、新垣氏は「衆院で社民党はたった一人。なかなか思いを伝えられず、どうしても2人以上ほしいという思いが根強くあった」と悔しさをにじませました。
福島瑞穂党首は参議院の比例区選出議員で、現在5期目を務めています。弁護士出身で、選択的夫婦別姓などジェンダー平等の課題に取り組んできた同氏は、2025年7月の参院選で社民党が2%超の得票率を確保し、政党要件をかろうじて維持する立役者となりました。10月31日の時点で福島党首は「離れてほしくない。引き続き慰留に努めていきたい」と述べていましたが、新垣氏の決意を変えることはできませんでした。福島党首が衆院への鞍替えに応じなかった判断について、関係者の間では意見が分かれています。
「社民党、衆院ゼロになるのか。確かに政党要件維持が大変だけど」
「新垣さんの訴えは筋が通ってたと思うよ」
「オール沖縄でも支えられなくなったんだろう」
「福島さんは参院でしっかり活動してるけど、衆院空白は大きい」
「沖縄の基地問題を国会で訴える議席を失うのは痛い」
無所属での沖縄活動と党の危機的状況
新垣氏は今後、当面は政党に属さず、国会内ではこれまで通り立憲民主党会派に所属する方針を示しています。沖縄県内では、玉城デニー知事を支持する「オール沖縄」の枠組みの中で活動を継続するとしています。
オール沖縄は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を掲げる政治勢力で、翁長雄志前知事から玉城現知事へと引き継がれてきました。2014年の知事選で翁長氏が初当選して以来、保革を超えた結集が続いてきた枠組みです。しかし近年、県議選での大敗など勢力の減退が指摘されており、新垣氏の離党はこうした流れの中での決断とも言えます。
党要件維持と衆院空白の課題
社民党は2025年7月の参院選で歴史的な危機を迎えていました。政党要件維持に必要な得票率2%を確保できるか不透明な状況でしたが、比例で2%超の得票を獲得し、ラサール石井氏の当選によって要件を辛うじて維持しました。福島党首の当選により、社民党は参院で引き続き1議席を確保しますが、衆院ではゼロになる事態は、1990年代以降の社民党史で極めて異例の事態です。
新垣氏は2021年の前回衆院選で沖縄2区から初当選し、今回が2期目でした。2022年から党副党首を務め、党内での発言力も大きかったとされています。その副党首が離党を選択したことは、現執行部の政策判断に対する強い異議申し立てでもあります。同時に、2004年から北中城村長を4期務めた新垣氏は、沖縄の地域政治で一定の基盤を持つ人物です。今後、無所属での活動を通じて、沖縄の基地問題や経済政策についてどのような活動をするのかが注視されています。政党要件を失わないことが急務となる中、福島党首の党運営は一層の厳しさを増すことになるでしょう。