2025-11-02 コメント: 1件 ▼
新垣邦男氏が社民党を離党表明、沖縄政策実現へ議員数拡大を優先
社民党の衆院議員は新垣氏のみであり、その離党は党の国会内での発言力に直結する大きな打撃になります。 新垣氏は離党理由について、これまでのメディア取材に対して「沖縄政策を前に進めるためには国会内で議員数を増やす必要がある一方で、社民党としての党勢拡大に限界を感じた」と説明しています。
沖縄の基地負担軽減へ、新垣邦男氏が社民党を離党 党の党勢拡大に限界感じ政策実現優先
社会民主党の副党首を務める新垣邦男衆院議員が、2025年11月2日、同党に離党する意向を示しました。新垣氏は同日午後、記者会見で正式発表します。社民党の衆院議員は新垣氏のみであり、その離党は党の国会内での発言力に直結する大きな打撃になります。
「沖縄政策を前に進めるには議員数が必要」
新垣氏の政策秘書の説明によれば、新垣氏は直接の離党届を党に手渡そうとしたところ、受理されなかったため、10月31日に郵送で離党届を提出したとのことです。新垣氏は離党理由について、これまでのメディア取材に対して「沖縄政策を前に進めるためには国会内で議員数を増やす必要がある一方で、社民党としての党勢拡大に限界を感じた」と説明しています。
一方、社民党の福島瑞穂党首は10月31日の時点で、新垣氏の離党について「離れてほしくない。引き続き慰留に努めていきたい」と国会内で述べていました。党としても離党届の受理に応じない姿勢を示していましたが、新垣氏が郵送で正式に提出したことで、事態は新たな段階に入ります。
新垣氏の政治経歴と社民党の危機的状況
新垣邦男氏は1956年6月19日生まれで、北中城村長を4期にわたって務めた後、2021年の衆院選で沖縄2区に初当選し、現在2期目です。2022年3月からは社民党の副党首を兼務していました。新垣氏は前衆院議員である照屋寛徳氏から「バトンタッチしたい」と指名を受け、党の期待を背負って国会に進出した経緯があります。
「基地問題で沖縄の声を代表する議員がいなくなるのは残念」
「新垣さんはずっと沖縄のために頑張ってくれていたのに」
「社民党をどこまで応援すればいいのか分からなくなった」
「野党が分裂していては与党に対抗できない」
「沖縄の利益を守るなら政策が大事。どの党に所属するかより結果が重要」
社民党は深刻な党勢の衰退に直面しています。2025年3月の時点で、党所属の国会議員は3人のみでした。公選法上、政党要件を維持するには①所属議員5人以上、または②直近の衆院選か参院選で得票率2%以上のいずれかを満たす必要があります。同年7月の参院選では、得票率2.06%を確保して政党要件を辛くも維持しましたが、その後新垣氏が衆院唯一の議員という状況が続いていました。
新垣氏の離党によって、社民党は参院から福島瑞穂党首と大椿ゆうこ副党首のみとなり、衆院議員ゼロの状態に直面することになります。これは党の国会内での発言権や委員会での質問時間に直接影響し、党としての存在感の急速な低下を招くことは避けられません。
沖縄政策の実現と国会内での力学
新垣氏は現在、立憲民主党会派に所属して活動を続けてきました。普天間飛行場や嘉手納基地の負担軽減などを訴え、政権交代と沖縄の利益代表としての役割を重視してきたのです。同氏の発言は「沖縄政策を前に進めるには国会内で議員数を増やす必要がある」という判断に基づいており、社民党という少数党の枠組みではなく、より大きな政治的影響力を持つ環境での活動を模索していることが伺えます。
一方、社民党は福島党首の下で「ぶれずに、変える社民党」をスローガンに掲げ、党の再起動を図ってきました。参院選での政党要件確保に必須だった得票率2%超の達成は、沖縄での得票率9.6%という極めて高い支持が大きく貢献していた事実があります。沖縄という地域基盤こそが社民党の生命線であり、沖縄選出の衆院唯一議員である新垣氏の離党は、党の再建戦略に根本的な支障をもたらすことになります。
党と国民のいずれを優先するか
新垣氏の離党は、単なる一人の議員の政治的決断ではなく、現在の野党再編の流れとも密接に関連しています。昨年10月の衆院選では、各野党が協力体制を構築しきれず分散した結果、自民党に圧倒的な有利をもたらしてしまいました。新垣氏も同様の課題意識から、党派間の枠を超えた政策実現を重視する姿勢に至ったと考えられます。
社民党は政党としての存続と党員の信頼維持、そして沖縄の利益代表としての機能維持のいずれをも失い、三重苦に陥ろうとしています。新垣氏の2日午後の記者会見では、同氏の詳細な離党理由や今後の政治活動の方針が明らかになるとみられます。同時に、政党の要件と個々の議員活動の関係、そして野党勢力の結集という課題の重要性があらためて浮き彫りになりそうです。