2025-11-20 コメント投稿する ▼
梅村みずほ氏が台湾総統の"お寿司投稿"に感謝 ルーローハンで応答し論語引用
1月20日、台湾の頼清徳総統による日本食投稿に反応し、独特の文化外交を展開した。 この投稿は、台湾総統が日本産水産物を意図的に食べて支援の姿勢を示したことへの感謝と、日台の友情を象徴する文化的なメッセージとして注目を集めている。
参政党の梅村議員が台湾愛をアピール
参政党所属の梅村みずほ参議院議員は、元日本維新の会議員で2025年に参政党に移籍した政治家だ。1月20日、台湾の頼清徳総統による日本食投稿に反応し、独特の文化外交を展開した。
梅村氏は自身のXで「明日の昼食には台湾の魯肉飯と芒果をいただきます」と台湾名物のルーローハンとマンゴーを食べることを宣言。さらに「徳不孤 必有鄰」と論語の言葉「徳は孤ならず 必ず隣あり」を添え、「非常感謝」(とても感謝しています)と記した。
この投稿は、台湾総統が日本産水産物を意図的に食べて支援の姿勢を示したことへの感謝と、日台の友情を象徴する文化的なメッセージとして注目を集めている。
台湾総統の"カウンター投稿"が話題に
事の発端は、高市早苗首相が11月7日の衆院予算委員会で、台湾有事が日本の集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」になり得ると述べた発言だった。これに中国が激しく反発し、日本への渡航を控えるよう国民に呼び掛ける通知を出した。
さらに中国は1月20日、日本産水産物の輸入手続きを停止する意向も政府に伝達。まさにこのタイミングで、台湾の頼清徳総統が日本語で「きょうの昼食はお寿司と味噌汁です」と投稿した。
頼総統はハッシュタグ付きで「鹿児島産のブリと北海道産のホタテ」と明記し、笑顔でホタテをはしでつまんでいる写真も掲載した。この投稿は明らかに中国の「日本産水産物輸入停止」への対抗措置として、日本支援の意志を示したものと受け取られている。
SNSで広がる日台連帯の輪
台湾総統の投稿に対し、SNSでは日台の友情を讃える声が相次いでいる。
「台湾がパイナップル禁輸された時、日本が助けた。今度は台湾が恩返しですね」
「頼総統の日本愛が伝わってきます」
「梅村議員の論語引用が素敵です」
「食べ物でつながる友情が一番いい」
「文化外交の好例ですね」
台湾では2021年に中国がパイナップルの輸入を停止した際、日本が大量購入で支援した経緯があり、今回は逆に台湾が日本を支援する構図となっている。
参政党と台湾政策の接点
梅村氏は参政党ボードメンバー・国会議員団参議院国会対策委員長を務めており、党の重要人物の一人だ。参政党は保守的な政策を掲げており、台湾との関係強化にも積極的な姿勢を示している。
梅村氏が論語を引用したことも注目される。「徳不孤 必有鄰」は「徳のある者は孤立することなく、必ず理解者や協力者が現れる」という意味で、日本と台湾の関係性を的確に表現した言葉として評価されている。
高まる台湾の戦略的重要性
頼清徳氏は1959年生まれの医師出身で、2024年5月から第8代中華民国総統を務めている。民主進歩党の主席でもあり、対日関係重視の姿勢を鮮明にしている。
台湾の林佳竜外交部長も20日、中国が日本への渡航自粛を打ち出していることに関して「どんどん日本に旅行して日本の産品を買い、友好の意思を示してほしい」と呼びかけた。
台湾政府全体として日本支援の姿勢が一致しており、これは単なる善意の表れではなく、中国圧力に対する戦略的連帯の側面も持っている。
文化外交の新たな可能性
梅村氏の今回の反応は、政治的対立が激化する中で文化や食を通じた外交の重要性を示している。論語という共通の文化的基盤を活用し、感謝の気持ちを表現する手法は、硬直化しがちな国際関係に柔軟性をもたらす好例と言える。
高市首相の台湾有事発言により日中関係が緊迫化する中、台湾からの温かい支援メッセージと、それに応える日本側の反応は、東アジアの複雑な情勢下における新たな連帯の形を示唆している。