2025-11-08 コメント: 1件 ▼
参政党梅村みずほ氏 国旗損壊罪議論で「袋叩き」経験語る
参政党の梅村みずほ参院議員(44歳)が2025年1月8日、自身のXを更新し、国旗損壊罪をめぐる番組出演について詳しく説明しました。同氏は10月31日配信のABEMA報道番組「Abema Prime」で、参政党が提出した「日本国国章毀損罪」について議論を行い、MCのカンニング竹山氏と激論を交わしました。番組後にSNS上で議論が拡大したことを受け、共演者への人格攻撃を控えるよう呼びかけています。
参政党が初の単独法案として国旗損壊罪を提出
参政党は2024年10月27日、日本を侮辱する目的で日本国旗を傷つける行為を処罰する「日本国国章毀損罪」を盛り込んだ刑法改正案を参院に単独で提出しました。これは参政党として初めての単独法案提出であり、神谷宗幣代表(48歳)は「他国の国旗も我が国の国旗も同じように扱う至極真っ当な要求」と述べました。
改正案では、日本を侮辱する目的で国旗を損壊・除去・汚損した場合に2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科すとしています。現行の刑法には外国国章損壊罪があるものの、日本の国旗に関する規定がないため、この不平等を解消することが狙いです。
自民党と日本維新の会も連立政権合意書で同様の主張をしており、参政党は両党に協力を呼びかけています。3党がまとまれば衆参両院で過半数に達し、法案成立の可能性が高まります。
ABEMA番組での激論と反響
10月31日の「Abema Prime」では、梅村氏が国旗損壊罪の必要性について説明しました。しかし、MCのカンニング竹山氏は「気持ちはわかる。ただ、日の丸を嫌いな人もいて、好きな人もいて、いろんな考えの人がいて国家だと思う」と指摘し、「モラルの問題だから、法律で決めることじゃないんじゃないかな」と疑問を呈しました。
これに対して梅村氏は「本当はこんな法律がなくても、国旗にバツを大きく付けてアピールされることがないような社会だったらいいな」と応じ、「バツをされたり、破られたり、踏まれたり、燃やされたりするのを見て傷つく国民もいる」と反論しました。
番組後、竹山氏の発言がSNS上で大きな話題となり、炎上状態となりました。竹山氏は11月5日にXで釈明し、「日章旗も君が代も国防も大事だと考えてる人間です」としながらも、「国旗損壊罪制定はまだまだ議論しながら決めた方がよいという考え」と補足しました。
国民の間では様々な反応が見られます。
「国旗を大切にするのは当然だと思う。外国の国旗は守られているのに日本だけ対象外っておかしい」
「表現の自由が制限される可能性があるから慎重に議論してほしい」
「参政党の提案は理にかなっている。早く成立させるべきだ」
「法律で決めるより国民の意識向上が大事じゃないかな」
「番組での議論を見て色々考えさせられました」
梅村氏の過去の経験と現在の立場
梅村氏は今回の投稿で、神谷代表から事前に「大丈夫ですか。断っても良いですよ」との配慮があったことを明かしました。同番組では過去にも1対多数の構図で議論する場面があり、今回もその可能性を承知の上で出演を決めたとしています。
梅村氏は「決しておかしいことを言っている訳ではないのに屁理屈を捏ねて特定の主張をする者を多勢で袋叩きにする現象」について言及し、これが「進めてはならない都合の悪い政策を回避する目的を持って政治側とメディア側が連携して引き起こす現象」であると分析しました。
同氏は2年前、日本維新の会所属時代に出入国管理法改正案審議で同様の経験をしたことを振り返りました。当時、ウィシュマ・サンダマリ氏死亡問題に関する質疑内容で多くの政党から批判を受け、メディアからも集中攻撃を受けた結果、維新から党員資格停止6か月の重い処分を受けました。
しかし梅村氏は「あの時、孤立無縁になりながらも議会で戦う姿を見せたからこそ、この夏私は参政党に拾っていただき、再び国民の皆さまのご負託を受けることができた」と振り返り、信念を貫いた結果として現在の立場があることを強調しました。
与党との連携に向けた今後の展開
梅村氏は「国旗損壊罪を成立させんとする強い想いと覚悟は、自分が責められ傷つくことへの恐れや不安よりも遥かに大きい」と述べ、与党から来年閣法が出されるとの報道を受けてもなお、1日も早い成立を目指すと表明しました。
現在、参政党は各党への説明を精力的に行っており、梅村氏は「交渉の進捗はお伝えできませんが、結果を得次第ご報告させていただきたい」としています。
高市早苗首相も国旗損壊罪については従来から積極的な立場を示しており、政府・与党と参政党の政策的一致により、法案成立への道筋が見えてきています。
表現の自由との議論も継続
一方で、法律専門家からは表現の自由との関係について慎重な意見も上がっています。日本弁護士連合会は過去に「表現の自由を侵害するおそれがある」と指摘しており、国旗を焼却する行為が政治的抗議や芸術的表現として行われてきた歴史も考慮すべきだとの声があります。
弁護士の中には「演説への抗議など気に入らない行為を警察に取り締まらせようとしているように見える」との指摘もあり、立法の必要性そのものを疑問視する意見も存在します。
梅村氏は最後に「正義の数は人の数ほど。それぞれにそれぞれのお立場とお考えがありますので、ABEMA Primeにてご一緒させていただきました他出演者の皆さまへのお言葉はどうか人格攻撃にならぬようお気遣いいただけましたなら幸い」と締めくくり、建設的な議論の継続を呼びかけました。