2025-12-12 コメント投稿する ▼
立憲・斎藤参院国対委員長、維新・吉村代表を「無知の極み」と痛烈批判
立憲民主党の斎藤嘉隆参院国会対策委員長は2025年12月12日、日本維新の会の吉村洋文代表を「無知の極みだ」と痛烈に批判しました。 議員定数削減法案の今国会成立を求める吉村氏の姿勢について、国会のルールを無視した暴論として厳しく指摘し、「顔を洗って出直された方がいい」と手厳しい苦言を呈しました。
立憲民主党の斎藤嘉隆参院国会対策委員長は2025年12月12日、日本維新の会の吉村洋文代表を「無知の極みだ」と痛烈に批判しました。議員定数削減法案の今国会成立を求める吉村氏の姿勢について、国会のルールを無視した暴論として厳しく指摘し、「顔を洗って出直された方がいい」と手厳しい苦言を呈しました。
国会のルールを知らない「無知の極み」
17年間教壇に立ち、愛知県教員組合執行委員長、連合愛知副会長を歴任し、2022年7月29日に立憲民主党と社会民主党で作る参議院会派の国会対策委員長に就任した斎藤氏は、国会運営の実情を熟知した立場から維新の対応を厳しく批判しました。
斎藤氏は、吉村氏がこだわる議員定数削減法案の今国会成立について、「今の国会の衆参与野党の状況などを考えれば、多少(会期を)延長したとしても(成立は)100%無理だ」と断言。その上で「国会には国会のルールがある、本当に法案を通したいなら、各党にも説明を尽くす必要があるし、必要なプロセスを踏んで提出するのが当たり前だ」と述べました。
さらに「必要なプロセスを全く踏まずに、『採決をしないのはけしからん』などと言うのは無知の極みだ」と吉村氏の言動を厳しく批判しました。
「ここは国会、無理は通らない」と諭す
1963年2月18日生まれで、愛知教育大学教育学部を卒業後、教育現場から政治の世界に入った斎藤氏は、国会運営の本質について明確な見解を示しました。
斎藤氏は「ここは国会であって、無理を通せば道理が引っ込むような世界ではない」と述べ、維新の強硬姿勢を戒めました。与党が提出した法案についても「提出の経緯からいって乱雑そのもの。この法案については顔を洗って出直された方がいい」と苦言を呈し、維新の政治手法そのものを問題視する姿勢を鮮明にしました。
「斎藤さんの指摘は的確。国会にはルールがあるのは当然です」
「維新の強引なやり方はいつものこと。でも国会では通用しません」
「教育現場出身だけに、筋を通すことの重要性を理解している」
「無知の極みとは厳しい言い方だけど、吉村さんには必要な指摘かも」
「顔を洗って出直せは名言。維新は反省すべきです」
維新・吉村代表の強硬姿勢
一方、自民党の高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は20日夜、国会内で会談し、連立政権樹立の合意書に署名した経緯があります。合意書では維新が合意の「絶対条件」に掲げた国会議員の定数削減に関し「1割を目標に衆院議員定数を削減するため、臨時国会に議員立法案を提出し、成立を目指す」と明記されています。
吉村氏は12日、記者団の取材に応じ、議員定数削減法案の審議について「結論が出るまで会期を延長するべきだ。結論を出さずに(国会を)終わる、こんな政治はまっぴらごめんだ」などと発言していました。
立憲民主党の国会戦略
立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長は、安全保障に関わる「特定秘密」の不適切な扱いなどを巡る防衛省の一連の不祥事を受け、木原稔防衛相の辞任に言及するなど、これまでも政府・与党に対して厳しい姿勢を貫いてきました。
今回の議員定数削減法案についても、自民党と維新は同日、国会内で選挙制度に関する協議体の初会合を開いた状況を踏まえつつ、立憲民主党としては手続きの正当性を重視する立場を鮮明にしています。
教育者出身の国会対策委員長
名古屋市立小学校教諭として17年間教壇に立ち、在職中若手教員海外研修事業により豪州へ派遣され、名古屋市教育研究員として筑波大学付属中学校へ内地留学した経験を持つ斎藤氏。教育現場で培った規律と手続きの重要性を理解する立場から、維新の強引な国会運営手法を厳しく批判しました。
2010年参議院選挙愛知選挙区から立候補し初当選し、現在3期目を務める斎藤氏の今回の発言は、野党第一党として国会運営の正常化を求める立憲民主党の強い姿勢を示すものとして注目されています。