2025-05-12 コメント投稿する ▼
「永住権より帰化が簡単はおかしい」鈴木法相が制度見直しに言及、逆転現象を批判
永住権より帰化が容易なのはおかしい:鈴木法相が制度見直しに言及
鈴木馨祐法務大臣は12日の参院決算委員会で、外国人の永住権取得と帰化(日本国籍取得)の要件に大きな違いがあることについて「永住権より帰化が容易であるのは明らかにおかしい」と問題提起し、制度見直しの可能性に言及した。これは、日本維新の会の柳ケ瀬裕文議員の質問に対する答弁で明らかになった。
永住権と帰化の要件、なぜ逆転?
現在の日本では、永住権の取得には通常10年間の日本国内での在留が必要とされるが、帰化の場合は5年間の在留で申請が可能だ。また、永住権取得には税金が過去5年分、社会保険料が過去2年分確認されるのに対し、帰化はこれらの確認が過去1年分のみとされている。
柳ケ瀬氏は「永住権が難しいため、とりあえず帰化を選ぶ人が増えている」と指摘。「永住権よりも帰化の方が大きな権利を伴うのに、要件が逆転しているのはおかしい」と批判した。鈴木大臣も「それぞれの法律で厳格に審査しているが、齟齬(そご)があれば見直しを検討する必要がある」と認めた。
海外と比較しても異例
柳ケ瀬氏は「米国、豪州、ドイツ、韓国では帰化前に永住権を取得するのが通常」とし、日本の制度が国際的に見ても異例であることを強調した。これに対し、鈴木大臣は「永住権よりも帰化が容易であるのは断じてあってはならない」と強い違和感を示し、制度見直しを検討する考えを示した。
「逆転現象はおかしい」ネットでも批判
この問題に対し、ネット上では賛否両論が巻き起こっている。
「永住権が取れないから仕方なく帰化?制度の設計ミスでは?」
「永住権よりも重いはずの帰化が簡単って、意味が分からない」
「国籍を持つというのは重い決断のはず。要件を厳しくするべき」
「帰化が簡単すぎて国籍が軽んじられている気がする」
「この問題、今まで誰も見直さなかったのが不思議」
鈴木法相は「法務省内でも制度の整合性を検討し、必要であれば見直しを行う」と述べたが、具体的なスケジュールは示されていない。今回の議論は、永住権と帰化という二つの制度のあり方を再考するきっかけとなりそうだ。