2025-10-14 コメント投稿する ▼
山田宏参院議員が自民党入党希望者急増と報告 高市早苗新総裁への期待が背景か
自由民主党の山田宏参議院議員が2025年10月14日までに自身のエックスを更新し、高市早苗新総裁の誕生後に自民党への入党希望者が急増していることを明らかにしました。 高市氏は2025年10月4日の総裁選で小泉進次郎氏を破って自民党第29代総裁に就任しましたが、公明党が連立離脱を表明するなど政界は混乱しています。 自民党は2024年秋の衆院選で大敗し、衆院での議席は196議席にとどまっています。
山田宏氏は1958年生まれの67歳で、東京都八王子市出身です。京都大学法学部を卒業後、松下政経塾に第2期生として入塾しました。1985年に東京都議会議員に史上最年少で当選し、2期務めました。1999年から2010年まで東京都杉並区長を3期11年務め、子育て応援券や区独自の教師養成機関「杉並師範館」の設立など数々の改革を進めました。2012年の衆院選で2期目の当選を果たし、2016年の参院選で参議院議員に転じました。現在は参議院厚生労働委員長を務めています。
「高市さんが総裁になって自民党に入りたいって人が本当にいるの?」
「196議席で過半数もないドロ船政権に入党する人の気が知れない」
「山田さんの言う入党希望者って具体的に何人なんだろう」
「公明党が離脱したのに入党希望者が増えるなんて信じられない」
「高市さんへの期待って言うけど、企業献金擁護の自民党に未来はない」
高市総裁誕生で保守層が反応か
山田宏氏が報告する入党希望者の急増が事実だとすれば、高市早苗氏の総裁就任が一部の保守層に強い期待を抱かせたことを示しています。高市氏は2025年10月4日の総裁選決選投票で185票を獲得し、小泉進次郎氏の156票を上回って勝利しました。第1回投票では党員票で約22パーセントを獲得し、国会議員票でも114票を集めました。
高市氏は経済安全保障担当相や総務相を歴任し、保守派の論客として知られています。憲法改正や防衛力強化、経済政策では積極財政を主張してきました。特に女性政治家として初めて自民党総裁に就任したことは歴史的な出来事であり、支持者の期待は高まっています。
山田氏は今回の総裁選で高市氏を応援した議員の一人です。山田氏自身も保守派の論客として知られ、憲法改正推進本部の事務局長代理を務めています。衆院議員時代には予算委員会で慰安婦問題におけるメディアの誤報を糾す質問を行い、注目を集めました。山田氏の支持者層と高市氏の支持者層には重なる部分が多いとみられます。
ドロ船政権への入党に疑問の声も
しかし山田氏の報告に対しては、懐疑的な見方も出ています。自民党は2024年秋の衆院選で大敗し、衆院での議席は196議席にとどまっています。過半数の233議席に37議席も届かず、単独で首相を出すことができません。2025年7月の参院選でも惨敗し、衆参両院で過半数を失うという自民党結党以来初めての事態に陥っています。
さらに2025年10月10日には、26年間続いた公明党との連立政権が解消される見通しとなりました。公明党の斉藤鉄夫代表は「政治とカネに関する基本姿勢で意見の相違があった」と述べ、自民党の企業・団体献金への姿勢を批判しました。企業献金は国民の為の政治ではなく企業の為の政治になる恐れがあるという指摘は、多くの国民が共有する懸念です。
こうした状況の中で入党希望者が急増しているという山田氏の報告は、にわかには信じがたいという声があります。エスエヌエス上では「具体的な数字を示すべき」「選挙で大敗したのに入党希望者が増えるのは不自然」といった批判が見られました。
党員数の実態は不透明
自民党の党員数は近年減少傾向にあります。2012年には約78万人だった党員数は、2020年には約108万人まで増加しましたが、その後は横ばいか減少しています。2024年秋の衆院選での大敗や政治資金問題の影響で、党員離れが進んでいるとの指摘もあります。
山田氏が報告する入党希望者の増加が、実際にどれだけの規模なのかは明らかになっていません。エックスへの問い合わせが増えただけで、実際の入党手続きまで進んだ人数は不明です。また入党希望者が増えたとしても、それが党員全体の減少傾向を覆すほどのものかは疑問です。
自民党は現在、党の立て直しが急務となっています。衆参両院で過半数を失い、公明党との連立も解消される中で、いかに国民の信頼を取り戻すかが問われています。政治とカネの問題では、企業・団体献金の扱いが焦点となっています。公明党は企業・団体献金の抜本的な規制強化を求めていましたが、自民党は慎重な姿勢を崩していません。
高市氏の首相指名は不透明
高市氏が首相に指名されるかどうかも不透明な状況です。自民党の衆院議席は196で過半数に届かないため、他の政党の協力なしには首相を出せません。公明党が連立を離脱した今、国民民主党などの野党との協力が必要になります。
国民民主党の玉木雄一郎代表は2025年10月14日午前、連合傘下の4つの産業別労働組合幹部らと会談し、首相指名選挙への対応について意見交換しました。国民民主党が自民党との連立に加わるかどうかは、政局の焦点となっています。しかし国民民主党の支持基盤である労働組合は、自民党との連立に慎重な姿勢を示しています。
立憲民主党や日本維新の会などの野党は、高市氏の首相指名を阻止する構えを見せています。野党が結束すれば、自民党候補以外の首相が誕生する可能性もあります。臨時国会は10月中旬に召集される見通しで、それまでの政治駆け引きが日本の行方を左右します。
山田氏が報告する入党希望者の急増が、高市氏への期待の表れなのか、それとも一部の保守層の反応に過ぎないのか、今後の推移を見守る必要があります。いずれにせよ、自民党がドロ船状態から脱却するためには、国民の信頼を取り戻す具体的な行動が求められます。企業献金問題への真摯な対応や、透明性の高い政治資金の管理が不可欠です。入党希望者の増加を喧伝するだけでは、国民の理解は得られません。