2025-04-28 コメント: 1件 ▼
浦添市で公用車と職員車両が相次ぎ破損 市長・議長が警察署に早期解決要請
浦添市で相次ぐ車両破損被害
沖縄県浦添市で、公用車や市職員の自家用車が相次いで破損される事件が発生している。これを受け、松本哲治浦添市長と又吉健太郎市議会議長は4月28日、浦添警察署を訪問し、事件の早期解決と警備体制の強化を要請した。
市役所の公用車駐車場では4月8日と13日の両日にわたり、16台もの車両が何者かによって破損される被害が確認された。さらに25日には、市職員が使用する契約駐車場にて、約20台の自家用車のタイヤがパンクさせられる被害も発生しており、同一犯による犯行の可能性も視野に入れた捜査が進められている。
松本市長「静観できない」 防犯カメラ増設も検討
松本市長は、警察署訪問後の取材に応じ、「被害が連続しており、もはや静観できない状況だ。市としても警察に全面協力し、職員や市民が安心して駐車できる環境を整える」と述べた。市は現在、防犯カメラの追加設置や警備員の配置など、再発防止策を検討している。
特に、職員の帰宅時間帯である午後4時半から午後6時にかけての警備強化を要請しており、浦添署も対応を前向きに検討しているという。
市職員の不安高まる 補償問題も議論へ
今回の事件では、業務で使用していた自家用車が破損被害に遭った職員もおり、被害を受けた職員たちからは「市に何らかの支援や補償を求めたい」という声も上がっている。
これに対し、松本市長は「どこまで補償できるかは簡単な問題ではないが、今後市内部で協議を進めたい」と語り、被害職員への救済策の検討に乗り出す姿勢を示した。ただし、公務中の私有車使用における補償の範囲や方法については、慎重な議論が必要となる見通しだ。
地域の安全確保に向けた今後の対応
浦添市ではこれまでも市役所周辺の防犯対策を強化してきたが、今回のように大規模かつ連続的な車両破損事件は異例であり、市民にも不安が広がっている。市は防犯カメラや警備体制の見直しに加え、被害に遭った場合の連絡体制の強化、職員への防犯意識向上策なども併せて検討している。
浦添署も、器物損壊事件として捜査を本格化しており、周辺地域の防犯カメラ映像の解析や聞き込み捜査を進めている。市民に対しても、車両周辺に不審な人物を見かけた場合はすぐに通報するよう呼びかけている。
- 浦添市役所と契約駐車場で相次ぐ車両破損被害(計約36台被害)
- 市長と議長が浦添警察署に早期解決と警備強化を要請
- 防犯カメラ追加設置や帰宅時間帯の警備強化を検討
- 職員から支援・補償を求める声、市も協議に前向き
- 市民・職員の不安高まり、地域の安全確保が急務