2025-08-21 コメント投稿する ▼
熊本・八代の避難所改善を仁比聡平議員が要請 内閣府が対応開始
仁比聡平議員が避難所改善を要請
熊本県八代市では、10日からの大雨で被害を受けた住民が避難生活を続けている。しかし、避難所の環境が劣悪だとして避難者から悲痛な声が上がり、仁比聡平参院議員(日本共産党)が20日、内閣府に改善を求めた。内閣府は21日、県と市に聞き取りを行い、具体的な対応を開始したと報告している。
仁比議員は、地元で活動する橋本徳一郎市議や党支部が集めた避難者の声を基に、「複数の避難所が集約された結果、段ボールベッドもパーティションもない。床に布団を敷いて寝ており、プライバシーもなく休めない。食事も毎日同じ弁当で、体調を崩す恐れがある」と指摘。国に対して災害関連死を防ぐための緊急対応を強く訴えた。
「避難所が劣悪なままでは二次被害が出る」
「同じ弁当ばかりで高齢者や子どもは持たない」
「段ボールベッドすらないのはおかしい」
「国が本気で被災者を守る姿勢を示すべきだ」
「声を届けて動かした仁比氏の行動は評価できる」
内閣府の回答と初動対応
内閣府は仁比議員の要請に対し、「災害関連死を防ぐために避難所の環境改善は非常に重要」との認識を示した。そのうえで、段ボールベッドやパーティションが希望者全員に行き渡るよう確認を進め、弁当の改善についても八代市の担当部署や熊本県と協議する方針を明らかにした。
21日には県・市への聞き取りを終え、仁比議員に対して「希望者全員に段ボールベッドとパーティションを手配する」「弁当改善について市と協議し、県にも支援を要請する」と報告した。行政が迅速に対応に動いた背景には、避難者から寄せられた切実な声と、それを国会議員が直接届けたことがある。
仁比議員の再要請と自治体の役割
仁比議員はさらに「自治体の判断で炊き出しを行うなど、避難者が生活再建に前向きになれる環境づくりを進めてほしい」と重ねて要請。内閣府は「炊き出しなどは自治体の判断で可能であることを改めて市に伝える」と応じた。
避難生活の長期化が見込まれる中、食事の単調さや睡眠環境の悪さは健康被害につながりかねない。とりわけ高齢者や子どもにとっては深刻な問題であり、自治体と国が連携して迅速に改善策を実行することが求められている。
今後の課題と避難所運営のあり方
今回の要請を通じ、避難所環境の改善が一歩進んだことは確かだが、課題は山積している。被災者が安心して過ごせる環境を整えるには、物資の供給だけでなく、炊き出しなど地域コミュニティを支える活動の支援も不可欠だ。
災害時の避難所運営では、画一的な物資配布だけではなく、被災者の生活の質を高める工夫が求められる。仁比議員の要請は、その重要性を浮き彫りにしたといえる。熊本での取り組みは、今後全国の避難所運営にも影響を与える可能性がある。