2025-10-15 コメント: 1件 ▼
共産党の仁比参院国対委員長が小会派の質問時間確保を要請 新首相所信表明で民意反映求める
日本共産党の仁比聡平参院国対委員長氏が、小会派の質問時間確保を求めました。 2025年10月15日、牧野たかお参院議院運営委員長氏に対し、10月21日召集予定の臨時国会で見込まれる新首相の所信表明演説に対する本会議代表質問の十分な時間確保を申し入れています。 国会では従来、小会派に対する質問時間の配分が議論になってきました。 臨時国会の日程が固まる中、小会派の質問時間確保は引き続き焦点となります。
参院選の民意反映が焦点
仁比氏は申し入れで、参院選で示された民意を受けて論戦が交わされる初めての国会であり、新政権の所信表明に対する本会議質問は極めて重要だと述べました。
2025年7月の参院選では、与党の自民党と公明党が改選議席47で、非改選議席75と合わせて総議席122となり、過半数の125議席に3議席届きませんでした。野党全体が参議院で過半数を確保する形となり、参院の勢力図が大きく変わっています。
「参院選で野党が過半数取ったんだから、質問時間をしっかり確保すべき」
「小会派の声を聞かないのは民意無視だ」
小会派の質問時間削減問題
国会では従来、小会派に対する質問時間の配分が議論になってきました。大政党に質問時間が集中し、少数政党や無所属議員の質問機会が制限されがちです。
本会議の代表質問では、各会派の議席数に応じて質問時間が配分されます。議席数の少ない小会派は短い時間しか与えられず、十分な質疑ができないという指摘があります。
議席少ないからって質問時間削るのは不公平
日本共産党は参院で7議席を持つ小会派です。参院選で改選議席3、総議席7となり、前回から議席を減らしています。それでも有権者から一定の支持を得ており、その声を国会に反映させる責任があります。
新政権への質疑は重要
10月21日に召集される臨時国会では、石破茂首相氏の後任となる新首相が選出される見通しです。自民党の高市早苗総裁氏が首相に指名される可能性が高まっていますが、公明党が連立を離脱し、野党との多数派工作が続いています。
新首相の所信表明演説は、政権の基本方針を示す重要な機会です。外交、安全保障、経済政策、社会保障など、幅広い分野について新政権の考え方が示されます。
小会派からの質問は、大政党では取り上げられにくい視点を提供します。弱者の立場に立った政策や、少数意見の尊重といった論点は、小会派だからこそ鋭く追及できます。
「大政党だけの質疑じゃ、偏った議論になる」
「いろんな視点からの質問があってこそ、国会の意味がある」
牧野委員長は協議へ
牧野氏は仁比氏の申し入れに対し、承った、議院運営委員会理事会で協議すると答えました。具体的な質問時間の配分は、今後の理事会で決定される見通しです。
牧野氏は自民党幹事長代理や参院国会対策委員長代行を務めてきたベテラン議員です。参院議院運営委員長として、公平な国会運営が求められます。
10月15日には林芳正官房長官氏が衆参両院の議院運営委員会理事会で、臨時国会の召集を10月21日とする日程を伝達しました。自民党は首相指名選挙を同日中に行うことを提案しましたが、野党は応じず、引き続き協議することになっています。
会期については、12月中旬までのしかるべき時期との見通しが示されています。天皇陛下を迎える開会式は10月24日に開く予定です。
臨時国会の日程が固まる中、小会派の質問時間確保は引き続き焦点となります。参院で野党が過半数を占める状況を踏まえ、少数意見にも配慮した国会運営が求められます。