2025-06-26 コメント投稿する ▼
世耕弘成氏、離党後も自民党に影響力 麻生氏との会食で浮かぶ「復帰」への地ならし
世耕弘成氏、離党後も影響力維持 麻生氏との会食に透ける政界再編の思惑
政治資金パーティー収入の不記載で自民党を離党した世耕弘成・前参院幹事長が、再び政界の注目を集めている。6月26日夜、東京都内の高級フランス料理店で自民党の重鎮・麻生太郎最高顧問と会食したことが報じられた。さらに、旧安倍派の参院側キーパーソンである末松信介元文部科学相も同席しており、単なる私的な集まりでは済まされない意味合いがある。
世耕氏は2023年、政治資金の記載漏れ問題で「離党勧告」を受け、自民党を離れた。しかし、その後無所属で衆院選に出馬し、難なく初当選を果たす。その勝利によって、彼が持つ組織力と根強い支持が証明された格好だ。党籍を失っても、旧安倍派内での人脈や影響力を維持し続けていることは、永田町では公然の事実とされている。
「離党しても影響力があるなら、処分の意味ないでしょ」
「やっぱり“元幹事長”は消えてなかったか…」
「こんなに早く戻ってくるとは驚き。政界って甘いな」
「麻生氏と会ってる時点で復帰は既定路線なのかも」
「世耕さん、裏で動いてる感すごい。政策で勝負してほしい」
参院人事と旧安倍派の再結集
今回の会食が注目されるのは、単なる旧交を温める食事会ではなかったからだ。同席した末松信介氏は、旧安倍派の参院側を代表する人物であり、麻生氏も参院人事に睨みを利かせる存在。つまりこの場は、参議院選挙後に控える党内人事や派閥力学の再編を見据えた“水面下の調整”の場だった可能性が高い。
自民党は形式上、派閥を解消したとされているが、旧派閥の連携や根回しは今なお機能している。特に参院では、安倍派出身者が多く残っており、世耕氏のような存在が彼らの結節点として再び脚光を浴びている。事実、世耕氏の離党後も一部参院議員は彼との連携を続けており、「参院安倍派の司令塔はまだ世耕だ」と囁かれている。
「処分」は通過点にすぎないのか
世耕氏の政治資金不記載問題は、自民党全体を揺るがした一連の不祥事の一端だった。世論の批判を受け、党は関係議員に対して厳しい処分を科したが、今回の動きを見る限り、その処分が政治的影響力を実際に削ぐものだったかは疑わしい。
離党からわずか数か月で麻生氏らとの会食に臨む姿は、世耕氏が「処分されても政界の表舞台に戻れる」実例になりかねない。この構図が繰り返されれば、有権者の政治不信がさらに深まるのは避けられないだろう。
「記載ミスなんてレベルじゃないのに、あっさり復活?」
「結局“けじめ”って何なんだろう」
「政治とカネ、言葉だけで実態が伴ってないよね」
永田町に漂う「世耕復帰」の空気
自民党内には「世耕復帰」への地ならしが進んでいるという見方も出ている。とくに参院選後、執行部ポストに空きが出る可能性がある中で、党内の保守系や旧安倍派から「再登板を望む声」が出ているとされる。形式的には無所属でも、党とのパイプを保持している限り、実質的な影響力は衰えていない。
また、岸田政権の低迷により、次の政権構想が各派閥で議論されるなかで、世耕氏のように実務能力と選挙地盤を持つ人材が再評価されるのは自然な流れでもある。ただし、問題はそれが「反省のない復権」と映ることだ。
政治資金規正の形骸化、派閥再編の密室性、説明責任の不在――こうした構造が温存される限り、世耕氏の動きは一人の政治家の再起にとどまらず、日本政治全体の透明性や信頼性を問う問題でもある。