2025-02-20 コメント投稿する ▼
自民党積極財政議連、世耕元経産相の出席で影響力強化を目指す
世耕元経産相の出席
会合には約30人が出席し、安倍政権時代に政府と連動して異次元の金融緩和を進めた黒田東彦・前日本銀行総裁が講演を行った。また、裏金問題を受けて離党した世耕弘成元経済産業相にも出席を求め、財政出動の主張を強化しようとした。世耕氏は現在離党中であるが、出席した。
積極財政の推進と課題
議連幹部は、野党も減税や社会保険料の軽減を訴えている現状において、「積極財政を叫んでも差別化が難しい」との悩みを抱えている。そのため、世耕氏の出席により、財政出動の主張を強く押し出す狙いがある。
世耕氏は、2023年12月9日に自民党5派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、安倍派の中枢幹部の一人として直近5年間で1千万円超~約1億円の裏金を受け取っていたと報じられ、同月に離党した。その後、2024年6月18日にYouTubeチャンネル「責任ある積極財政を推進する議員連盟」を開設し、積極財政の推進に取り組んでいる。
議連は、増税なしで防衛予算を拡充する提言や、日本の財政運営を国際標準に是正する提言などを行っており、世耕氏の出席はその活動の一環と考えられる。
今後、議連は世耕氏の経験と知識を活かし、積極財政の推進に向けた活動を強化していくと見られる。しかし、野党の減税や社会保険料軽減の主張との競合や、財政健全化とのバランスを取る必要があり、今後の議論が注目される。