2025-06-24 コメント: 1件 ▼
石平氏が参院選2025に再出馬 維新公認で「対中外交見直し」「移民政策の是正」掲げる
石平氏が参院選再出馬を表明 維新公認で「対中外交見直し」「移民政策の是正」を掲げる
評論家で元中国籍の石平(せき・へい)氏が、今年7月の参議院選挙に日本維新の会から比例代表で再出馬することを明らかにした。石氏は24日、自身のX(旧Twitter)で、党から改めて公認を受けたことを報告し、再び国政の場に挑む決意を示した。
ご報告、私石平はこの度、日本維新の会から公認を再びいただいた形で、7月の国政選挙に出直すこととなりました
と投稿し、これまでの経緯や政策に対する思いを次の投稿で詳述すると予告している。
石氏は中国・四川省出身で、1988年に来日。神戸大学大学院修了後、評論家として活動し、2007年に日本国籍を取得。中国共産党政権への批判を続けており、保守系言論人として知られている。
今年2月には同じく維新の比例代表候補として出馬を表明していたが、SNS上での中傷や、「帰化人による国政参加」への懐疑論の高まりを受けて、3月に出馬を断念していた。今回の再出馬は、そうした葛藤を乗り越えての決断だ。
再挑戦にあたり石氏が掲げる主な政策は、3つの柱からなる。
1つ目は「対中外交の見直し」。とくに中国政府による日本国内への政治的・経済的影響に歯止めをかけるため、「スパイ防止法の制定」などを視野に入れている。
2つ目は「帰化制度の厳格化」だ。自身が帰化一世であることを踏まえた上で、現行制度の不備を見直す必要性を訴えている。
そして3つ目が「大量移民の阻止」。石氏は、無制限に近い外国人労働者の受け入れが、治安や社会の一体性に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らし、日本文化や生活様式を守る政策転換を求めている。
対中外交の見直し、帰化制度の厳格化、大量移民阻止などの政策を掲げて国政に挑戦します
とポストで強調した。
この動きに対して、維新の関係者や支持者からは「維新の対中姿勢を示す象徴的な候補」として歓迎の声が上がる一方、ネット上では「帰化人が国政に出ること自体に疑問を感じる」といった批判も根強い。
維新の吉村洋文共同代表も過去に、「維新が親中でないことを示す人物」として石氏を評価しており、党としても中国への姿勢を明確化する狙いがあるとみられる。
評論家としての発言力と保守的な主張を武器に、石氏が比例票をどこまで伸ばせるかは注目の的だ。一方で、その主張が差別や排外主義につながるのではという懸念の声もある。今回の再出馬は、そうした日本社会における「多様性」と「国益」のせめぎ合いを象徴する選挙戦となりそうだ。