2025-05-05 コメント投稿する ▼
福手ゆう子氏、文京区で都議再選に挑む 暮らしの声届ける「市民目線の都政」貫く
市民とともに歩む都政へ 福手ゆう子氏が再選を目指し文京区で奮闘
東京都議会議員選挙が6月に迫るなか、文京区(定数2)では現職の福手ゆう子氏(日本共産党)が2期目を目指して本格的な選挙戦に突入している。今回の文京区選挙区には、福手氏のほか、都民ファーストの会の現職、自民党の元職が立候補を表明しており、前回、前々回と同じ顔ぶれの3者による激戦が繰り広げられている。
暮らしの声を聞き、都政へ届ける
4月下旬の午後、福手氏の姿は千駄木地域の住宅街にあった。区議の金子てるよし氏とともに、地域住民の声に耳を傾けて回る姿は、まさに「現場第一」の政治姿勢を象徴していた。対話に応じた住民からは、「行政に相談に行っても、支援制度の存在すら教えてもらえなかった」「PFAS(有機フッ素化合物)が井戸水から検出されているのに、区の取り組みが不十分」といった切実な声が寄せられた。福手氏はこの日、午前と午後であわせて20人以上と直接対話し、都政に届けるべき声を丹念に拾い上げた。
悔しさを糧に掴んだ初当選
福手氏は、2017年に小竹ひろ子前都議の後継として初めて都議選に挑戦。「福祉の心で都政改革を」と訴え2万6,782票を得たが、惜しくも215票差で涙をのんだ。だが4年後の2021年、福手氏は3万815票を獲得し、見事トップ当選。市民と共に積み上げた信頼が、支持拡大に直結した結果であった。
「暮らしと人権守る東京」へ向けて
都議としては、マンションの高層化計画が教育・住環境に与える影響を3年前から問題提起。防災・保育・高齢者支援などの政策にも力を入れてきた。掲げるスローガンは「一人ひとりの暮らしと人権が守られる東京へ」。選挙区内には700枚を超えるポスターを張り出し、公式LINEでは街頭演説の様子や議会活動を日々発信。SNSを通じて政策の可視化と双方向の対話を進めている。
支持拡大へ、正念場の選挙戦
今回の選挙では、知事与党として実績をアピールする都民ファースト、自民党の中屋文孝元都議による巻き返しもあり、情勢は予断を許さない。福手氏陣営の長島正人地区委員長は、「過去の票数などを考えれば、今回は4万5,000人規模の支持拡大が不可欠」と語り、選挙戦終盤に向けて気を引き締める。
選択の争点は、「知事与党か、市民の暮らしに根ざした政治か」。福手氏は、都政において市民の声を代弁する存在として、現場と議会をつなぐ役割を果たし続ける決意を固めている。