2025-06-30 コメント投稿する ▼
姫路市長の資産と所得公開 土地53筆・建物13件・年収3900万円超の内訳とは
姫路市長の資産と所得が公開
土地53筆、建物13件、預金1330万円…市民との感覚乖離に疑問も
市長の懐事情が明らかに
兵庫県姫路市は6月30日、清元秀泰市長の令和6年分の資産と所得に関する報告書を公開した。これは市条例に基づき、毎年実施されるもので、市民の信頼を得るための透明性確保が目的とされている。
報告書によれば、市長が所有する土地は姫路市、神戸市、西脇市、香川県三木町の計53筆に及ぶ。持ち分を合算した延べ面積は7万39平方メートル、課税標準額は9900万4180円。一方、建物は同3市町にまたがって13件あり、こちらの課税標準額は計2億140万7935円に達する。
さらに有価証券として4社の株式を保有し、預金は1330万4650円、自動車1台も所有している。貸付金は3千万円を有する一方、借入金は3億2604万955円と大きな金額を抱えており、資産の規模と同時に負債の存在も明らかとなった。
給与・不動産収入で3900万円超
市長の年間所得の内訳も詳細に示された。給与収入は1833万7456円、不動産収入は2008万5827円、利子・配当収入は111万5419円で、合計で約3954万円に上る。
給与については公的な職務に対する報酬であり、姫路市の規模と職責に照らして高すぎるという指摘は少ない。しかし不動産からの収益が給与を上回っている点に注目が集まった。
「姫路市長って地主だったんだ…そりゃ強気にもなるわけだ」
「不動産だけで2000万超?庶民感覚わかるんだろうか」
「借入金もすごい額。まるで小さな企業の社長だな」
「資産多いのに給与も高い。それで税金から報酬出てるって…」
「こういう公開制度、他の市町村ももっとやるべき」
資産公開の意義と限界
資産公開制度は、政治家や公務員が職務において私利を図らないよう監視するための制度だが、形式的な公開にとどまって実態がつかみにくいという批判もある。特に、資産形成の経緯や相続・譲渡の有無などは明かされないため、透明性の範囲には限界がある。
今回の公開で、市長が多くの土地・建物を所有することが明らかになったが、それが公職に影響を及ぼすかどうかまでは判断がつかない。とはいえ、経済的に恵まれた立場にある首長が、市民の目線にどれだけ寄り添えるかは、今後の政策姿勢に大きな影響を与える要素だ。
市民との距離感が問われる時代
インフレや固定資産税の上昇、家計の苦しさを感じる市民が多い中で、首長の資産と所得の公表が与える印象は重い。資産の多寡そのものを問題視するのではなく、「その暮らしぶりが市民の生活とどれほど重なっているか」が問われる時代になっている。
市政への信頼を築くには、単なる数字の公開にとどまらず、政策決定過程で市民と同じ目線に立ち続けられるかが今後の焦点となる。