2025-10-07 コメント投稿する ▼
平将明氏の発言が麻生太郎氏の心変わりを招いた 高市早苗総裁誕生を導いた“一言”の波紋
デジタル大臣・平将明氏が「(麻生氏に)以前ほど影響力があるように思えない」と語った一言が、麻生氏の決断を決定的に変えたとされています。 しかし、平氏の発言が報じられた直後から、麻生氏の空気は一変しました。 さらに、「小泉陣営の周りに麻生派を離れた人たちが集まっていたこともあり、感情的にも距離を置いた」と分析しました。 高市早苗総裁にとっても、麻生氏の支援は大きな支柱となりました。
麻生太郎氏「心変わり」の引き金は平将明氏の一言
自民党総裁選の行方を大きく左右した“麻生太郎氏の心変わり”。その背景には、党内でも注目を集める一つの発言がありました。デジタル大臣・平将明氏が「(麻生氏に)以前ほど影響力があるように思えない」と語った一言が、麻生氏の決断を決定的に変えたとされています。
この発言があったのは総裁選直前の10月3日。表向きは冷静なコメントでしたが、長年「キングメーカー」と呼ばれてきた麻生氏にとって、自身の政治的影響力を公然と疑問視される形となりました。複数の党関係者によれば、この発言が麻生氏の“逆襲スイッチ”を入れたとみられます。
「影響力低下」発言が呼び起こした麻生氏の決断
麻生氏は当初、小泉進次郎氏を容認する姿勢を見せていました。周囲にも「若いリーダーが出てきてもいい」と語っていたといいます。しかし、平氏の発言が報じられた直後から、麻生氏の空気は一変しました。
青山和弘氏(政治ジャーナリスト)は、報道番組で「麻生さんはプライドが高い方。『影響力が下がった』という発言が一番の理由になった」と指摘しています。さらに、「小泉陣営の周りに麻生派を離れた人たちが集まっていたこともあり、感情的にも距離を置いた」と分析しました。
「“影響力がない”発言は麻生さんへの挑発に聞こえた」
「政治の世界で“影響力”は生きる証のようなもの」
「小泉陣営は火をつけてしまった」
「麻生さんは高市さんに“人事は任せる”と言われ、完全に切り替えた」
「進次郎は取り巻きに恵まれなかったね」
SNSではこうした分析に共感する声が相次ぎ、「あの発言が高市総裁誕生のターニングポイントだった」と話題になりました。麻生氏の長年の政治勘と、発言に対する反応の速さに驚きを示す投稿も目立ちました。
小泉陣営に“緩み” 麻生氏の信頼失う
平氏の発言は、単なる意見表明ではなく、陣営全体の空気を映し出すものでした。青山氏によると、「小泉陣営は最初から有力視されており、内部に緩みがあった。党員票を軽視した動きも見えた」といいます。麻生氏がその空気を察知したことで、「このままでは党を割る」との危機感を強めたとみられます。
加えて、小泉氏の周囲を固めていたのは、かつて麻生派を離れた木原誠二氏らの存在でした。古巣を離れた人間たちが別陣営を支えている状況に、麻生氏が違和感を抱いたのは自然な流れです。
「自分を軽視し、過去を否定する構図を許せなかったのではないか」と、党内ではそうした見方も広がっています。
このタイミングで高市陣営が「人事は麻生さんにお任せします」と伝えたことも大きな転機になりました。麻生氏にとって、信頼と礼節を重んじる高市氏の姿勢は“筋を通した政治”として響いたのです。
党員票が流れを変えた “静かな逆転劇”
総裁選の最終局面で、党員票が高市氏に集まり始めたことで、流れは完全に変わりました。青山氏は「党員票を軽んじた小泉陣営に対し、現場の声を拾い続けた高市陣営が地道に勢いを積み上げた」と説明しています。
麻生氏が最後の段階で高市支持を打ち出したのは、単なる“反発”ではなく、“現実的な政権運営”を見据えた判断でした。結果、決戦投票では高市陣営が逆転勝利を収め、自民党に新しいリーダーが誕生しました。
党内の一部には「感情的すぎる判断ではないか」という声もありましたが、結果として“安定と実行力”を重視する路線が選ばれたことになります。麻生氏の一手は、党の均衡を保つための老練な政治判断だったともいえるでしょう。
一言が動かした政治
今回の一連の流れは、政治の世界における「言葉の重み」を改めて示しました。平氏の発言は、意図せずして権力構造を揺るがす導火線となり、結果として高市政権の誕生を後押ししました。
麻生氏はこれまでも、感情ではなく“現実”で政治を動かしてきた人物です。今回の決断も、軽視されたプライドを取り戻すだけでなく、党全体のバランスを取り戻す意味合いが強かったと見られます。
高市早苗総裁にとっても、麻生氏の支援は大きな支柱となりました。今後は“現実主義の保守政治”として、経済政策や外交での安定運営が期待されます。たった一つの発言が、政治の流れを劇的に変えた──この総裁選は、その象徴となりました。