2025-02-05 コメント投稿する ▼
品川区、全国初の所得制限なし給付型奨学金を創設
制度の概要
対象者:品川区に居住し、2026年春以降に医療系や理工農系の大学・学部に新たに進学する者。進学後も品川区に居住することが条件。
給付人数:年間約100人を予定。
給付額:国立大学の授業料標準額である年間54万円を、卒業までの4年間(医学部や獣医学部などは6年間)にわたり給付。ただし、成績が著しく悪化した場合などは給付を打ち切る可能性がある。
選考方法:所得制限は設けず、面接で志望の強さや学業成績を総合的に判断して給付の可否を決定。
地域貢献活動:大学進学後、年に数回、地域貢献を目的としたボランティア活動への参加を検討している。
背景と目的
返済義務のない給付型奨学金は、国や自治体で導入が進んでいるが、所得制限を設けないケースは全国初となる。一般的に、文系学部に比べて学費が高額な理系学部の学生を支援することで、経済的な負担を軽減し、学業に専念できる環境を提供することが目的である。
この奨学金制度の財源は、2024年度の事業見直しによって確保された予算を充てる予定であり、教育機会の平等を目指す新たな支援施策として位置づけられている。
品川区は、2024年度から小中学生の学用品を所得制限なく無償化する取り組みも開始しており、子どもから大学生まで幅広い世代への支援を拡充している。