2025-05-14 コメント投稿する ▼
フィリピン産そばから発がん性アフラトキシン検出、厚労省が検査命令
フィリピン産そばから発がん性物質検出 厚労省が検査強化を指示
日本の厚生労働省は、フィリピンから輸入されたそばから発がん性のカビ毒「アフラトキシン」が検出されたことを明らかにした。検疫所でのモニタリング検査で発覚し、5月14日付けで輸入者に対し、今後のすべてのロットに対する検査を義務付ける検査命令を発出した。
検査で検出された「アフラトキシン」とは?
アフラトキシンは、カビの一種であるアスペルギルス属が産生するカビ毒で、その中でもアフラトキシンB1は強い発がん性を持つことで知られる。特に肝臓への悪影響が指摘されており、長期的な摂取が肝細胞がんのリスクを高めるとされる。問題のフィリピン産そばからは、84μg/kgという高濃度のアフラトキシンが検出されたが、日本の基準では「付着してはならない」とされている。
この違反が確認されたそばは、輸出者「CARMEN SUNRISE EXPORTERS, INC.」から輸入されたもので、輸入者は「株式会社スターレーン」。5月1日に成田空港検疫所に届き、その後検査で違反が確認されたため、全量が保管中となっている。
厚労省の対応と輸入者への措置
厚生労働省は今回の事態を受け、食品衛生法に基づく検査命令を発出。これにより、今後フィリピンから輸入される同じ製品は、輸入のたびに検査を受けなければならなくなった。さらに、他の検疫所にも同様の措置が指示されている。今回の検査命令は消費者の安全を確保し、同様のリスクを未然に防ぐためのものだ。
消費者の反応と安全性への懸念
今回の発表を受け、SNS上では消費者から不安の声が上がっている。
「そばが健康にいいって思ってたのに、こんなリスクがあるとは…」
「輸入食品の検査は本当に信頼できるの?」
「国産そばなら大丈夫なのかな…?」
「アフラトキシンなんて聞いたこともなかった。もっと周知してほしい。」
「検査はしっかりしてるのかもしれないけど、事後対応では意味がないよね。」
消費者の中には輸入食品全般に対する不信感が高まっており、安全性の確保や情報提供のあり方についても疑問の声が上がっている。
今後の対策と安全確保のために
厚労省は今後も輸入食品に対する監視体制を強化し、特にアフラトキシンのような健康被害をもたらすリスクが高い物質に対しては、厳しい検査基準を維持する方針だ。消費者に対しては、食品の産地や製造元の確認を呼びかけ、安全な食品選びを促している。
さらに、農林水産省や食品安全委員会も、カビ毒のリスクを低減するため、生産段階からの管理強化を進める見通しだ。日本の消費者が安全な食品を手に取れるよう、監視体制の強化が求められている。