2025-03-24 コメント: 1件 ▼
自衛隊の統合司令部発足に反対の声 米軍指揮下への懸念
■ 統合作戦司令部の目的とその影響
新たに設立された統合作戦司令部は、日米同盟の強化を目的としています。中谷元防衛相は、この司令部が作戦指揮を一元化することで、同盟国との情報共有や作戦協力を効率化すると説明しました。特に、「反撃能力(敵基地攻撃能力)」を駆使した作戦指揮が行われることが挙げられています。しかし、山添議員は、自衛隊が米軍と一体化する形で指揮されることは憲法上の問題を引き起こすのではないかと懸念しているのです。
■ 米軍司令部の移転問題
山添議員はまた、米軍の司令部が移転する計画にも注目しました。報道によると、米国防総省は東京都港区の米軍赤坂プレスセンターを新たな司令部の候補地として検討していると言われています。しかし、港区ではこの基地の早期撤去を求める声が上がっており、区議会も防衛省に要望書を提出しています。山添議員は、この撤去要望が米側にきちんと伝えられているかを質問しましたが、中谷防衛相は「場所が決まった際には丁寧に説明する」との返答にとどまりました。
■ 政府の立場と今後の対応
政府の立場として、中谷防衛相は自衛隊と米軍はそれぞれ独立した指揮系統を持ち、協力して行動することを繰り返し強調しました。しかし、山添議員は、これまでの日本政府の「日米同盟絶対視」の姿勢に疑問を呈し、ただ米側の要求に従うのではなく、もっと慎重に議論すべきだと強く主張しました。