2025-11-22 コメント投稿する ▼
山添拓政策委員長が大阪で入党呼びかけ 高市政権軍拡批判し「世の中変える楽しさ共有を」
日本共産党の山添拓政策委員長・参院議員が大阪市平野区で開催された「日本共産党を語るつどい&入党相談会」で、高市政権の軍拡路線を厳しく批判し、党への入党を呼びかけた。 2024年1月から政策委員長に就任している山添氏による精力的な組織拡大活動の一環で、つどいでは4人が新たに入党を決意するなど具体的な成果を上げた。
高市政権の軍拡経済政策を痛烈批判
山添氏は2025年11月22日のつどいで、事前に寄せられた質問に答える形で国会情勢を分析した。特に注目すべきは、「初めて軍備拡張を経済対策の柱に位置付けた」高市政権への厳しい批判だった。
「軍拡で経済成長と露骨に掲げる国でよいのか。自民・維新の政治を終わらせよう」と訴え、軍事費を経済成長の手段とする政府方針の危険性を強調した。
台湾有事発言への明確な反対姿勢
高市首相の「台湾有事」発言について外交防衛委員会でも質問している山添氏は、つどいでも一貫した立場を表明した。「日本が攻撃されていなくとも米国と軍事介入するというもの。台湾問題は平和的解決しかない」と述べ、答弁の撤回を強く求めた。
さらに山添氏は、日中の合意に基づく外交による打開の必要性を強調し、軍事的解決への傾斜を明確に拒否する姿勢を示した。
「高市政権がヤバいと思って、いま何もしないと戦争になる」
「共産党の話を聞いて、やっと希望が見えた気がする」
「若い人たちが政治に関心を持つのは良いことだ」
「軍事費より教育や福祉にお金を使ってほしい」
「山添さんの説明で政治の仕組みがよく分かった」
入党のきっかけとしてのイラク戦争体験
山添氏は自身の入党体験を語り、参加者との距離を縮めた。2016年参議院東京選挙区で初当選した山添氏だが、入党は学生時代に遡る。
「イラク戦争が始まった年に『どうやったら戦争のない世界をつくれるか』と考えていたときに、大学の先輩に誘われて入党した」と当時を振り返り、理想的な社会への希望が入党動機だったことを明かした。
その上で「搾取のない自由で平和な社会をめざす共産党の仲間に加わっていただいて、世の中を変える楽しさを共有しよう」と入党を呼びかけ、政治活動の前向きな側面を強調した。
具体的成果と女性の政治参加
つどいに向けた取り組みを通じて、4人が入党を決意するという具体的な成果を上げた。特に注目されるのは、昨年の総選挙後に中央に「しんぶん赤旗」日曜版を申し込んだ50歳女性の入党決意だ。
この女性は山添氏の呼びかけに応えて入党を決意し、「高市政権がヤバいと思っていて、いまここで何もしないと戦争になる」と危機感を表明した。女性の政治参加と危機意識の高まりを象徴する発言として注目される。
日本共産党大阪二区地区委員会が主催した今回のつどいは、政策論議と組織拡大を同時に達成する効果的な取り組みとなった。山添氏の巧みな話術と明確な政治的立場の表明が、参加者の共感を呼んだ結果といえる。
高市政権への批判を軸としながら、平和への希望と政治参加の意義を訴える山添氏の手法は、野党としての共産党の存在感を高める戦略的な意味も持っている。