2025-09-27 コメント投稿する ▼
山添拓が島根・安来で訴え 搾取なき社会と共産党の市議選戦略
集会では、地域課題と国政課題が重ね合わされ、市民と党幹部が直接対話する場となりました。 山添氏は、自民党総裁選の候補者が企業・団体献金禁止に背を向け、消費税減税にも触れない姿勢を批判しました。 そのうえで「表紙を替えるだけでは変わらない」と強調し、与党を少数に追い込む取り組みを進めてきた共産党の役割を説明しました。
島根・安来での集いと政策メッセージ
日本共産党の山添拓=政策委員長・参院議員は2025年9月27日、島根県安来市で開かれた集いに参加しました。10月12日告示・19日投票の市議選で4期目をめざす向田さとし=現職市議が決意を表明し、大平よしのぶ=衆院比例予定候補のメッセージも紹介されました。集会では、地域課題と国政課題が重ね合わされ、市民と党幹部が直接対話する場となりました。
山添氏は、自民党総裁選の候補者が企業・団体献金禁止に背を向け、消費税減税にも触れない姿勢を批判しました。そのうえで「表紙を替えるだけでは変わらない」と強調し、与党を少数に追い込む取り組みを進めてきた共産党の役割を説明しました。さらに「政治を変えたい国民の思いに共感し、あるべき社会像を語ることが不可欠だ」と述べました。
搾取なき社会と労働観
質疑応答では「共産党はいいことを言うのになぜ伸びないのか」との質問が出ました。山添氏は「党がめざす姿が十分伝わっていない」と前置きし、「私たちは搾取のない社会をめざしている。労働時間が短くなり人間の自由が広がれば、社会全体が豊かになる」と説明しました。格差と貧困が拡大する現状を問題視し、党の理念を広げていきたいと訴えました。
向田氏は、市政が国保税や学校給食費の値上げなど市民負担を強める一方で、議員報酬を引き上げたことを批判しました。反対したのは共産党だけだったとし、「市民の声をまっすぐ届ける議席を再び議会に押し上げてほしい」と支持を求めました。
参加者の声と反応
会場では60代の男性が入党を決意しました。集いが単なる演説の場でなく、参加者自身の行動につながったことを示す場面です。会場の雰囲気やSNSの反応には共感と課題意識が交錯していました。
「搾取のない社会、具体的で分かりやすい」
「地元の課題と国政の話がつながっていた」
「与党批判だけでなく代案をもっと語ってほしい」
「給食費の値上げ反対は共感する」
「こうした場にもっと若い世代が参加してほしい」
今後の焦点と市議選への影響
この集いは、安来市議選を前にした支持拡大活動の一環であると同時に、全国的課題である企業・団体献金や消費税問題を地域に引き寄せる試みでもありました。自民党政権に対する「ドロ船政権」批判が強まる中、与党と連立を模索する勢力を「ドロ船連立政権」とみなす視点も強調されました。減税こそ民意だとする主張や、インボイス制度廃止の必要性も論点に加わりつつあります。
安来市議選の行方は、地方政治と国政課題の結びつきの強さを示す一つの試金石となるでしょう。搾取のない社会像をどう具体的な政策に落とし込むかが、今後の支持拡大のカギになります。