2025-09-05 コメント投稿する ▼
山添拓議員、スパイ防止法に警鐘 「現代の治安維持法」と強調
山添拓議員、スパイ防止法に強く反対 「現代の治安維持法」と警鐘
日本共産党の山添拓参院議員は5日、自身のSNSで「スパイ防止法に反対する者はみんなスパイーー踏み絵を踏ませるように同意を迫り、異論を認めない空気を広げ国策を強要、侵略戦争で破滅に突き進んだのが、ほかならぬ日本の近代史」と投稿し、スパイ防止法の議論に強く異議を唱えた。
山添氏は、治安維持法制定から100年を迎える今年にあたり、「監視密告、思想統制の時代を再来させてはならない」と警告。ハッシュタグ「#スパイ防止法は現代の治安維持法」を付け、スパイ防止法導入が思想統制につながる危険性を強調した。
「反対する者をスパイ扱いするのは危険な発想」
「国民の自由と安全を守るための法律は必要だ」
「現代版治安維持法というのは言い過ぎでは」
「スパイ防止法を作らなければ、日本は無防備のまま」
「自由を守るためにこそ、情報漏洩対策は不可欠だ」
歴史と重ねる警鐘
山添氏の主張は、日本の近代史を背景にしている。治安維持法は1925年に制定され、戦前期に思想弾圧や言論統制の道具として運用された。特に戦時下には「国益」を理由に反対意見が排除され、監視や密告が横行した歴史がある。
山添氏はこの歴史を引き合いに出し、スパイ防止法が「異論を排除し、国民を縛る道具」となる危険性を訴えている。
国会での議論の焦点
一方で、近年では機密情報の漏洩や国際スパイ活動への懸念が高まっており、スパイ防止法制定を求める声も根強い。特に日本には主要国に存在する包括的なスパイ防止法がなく、国家安全保障上の「穴」とされてきた。
国民のプライバシーや自由を守りつつ、情報防衛を強化する法整備が求められる中で、「スパイ防止法」が思想統制につながるか、それとも国家安全保障に不可欠な制度か、議論は深まっている。
スパイ防止法を巡る論戦 自由と安全保障のせめぎ合い
山添氏は「現代の治安維持法」として危険性を指摘するが、一方でスパイ活動を防ぐ法整備を求める声も強い。日本が直面するのは、自由と安全保障の両立という難題だ。スパイ防止法を必要とするか否かは、国民の安全と権利をどう守るかという根本的な課題を突きつけている。