2025-06-12 コメント投稿する ▼
足立康史氏、山尾志桜里氏の国民民主離党に反論「ガバナンス無視は政党の根幹を壊す」
山尾志桜里氏の国民民主離党に足立康史氏が反論 「ガバナンスの基本がわかっていない」
元衆議院議員で国民民主党の参議院比例区総支部長を務める足立康史氏が、同党から離党を申し出た山尾志桜里氏(現・菅野志桜里氏)に対し、政党ガバナンスに関する理解の欠如を指摘する投稿をXで行い、党内外で注目を集めている。山尾氏は、党執行部の判断に対する不信感や、「女系天皇」に関する自身の主張が党の方針と食い違ったことなどを背景に離党届を提出したとされるが、足立氏は「決定的な齟齬があった」と断じている。
「党の基本的意思決定の仕組みを否定している」
足立氏は、自身の公式Xアカウントで、「山尾志桜里さんこと菅野志桜里さんが、国民民主党の政党ガバナンスを批判し離党届を提出したと仄聞した」と述べた上で、山尾氏が「執行部主導で擁立されたにも関わらず、最終的な判断が両院議員総会に委ねられたことに違和感がある」と語った点について、「政党の基本構造を理解していない」と痛烈に批判した。
足立氏は党の規約第8条を紹介し、「両院議員総会は党大会に次ぐ議決機関であり、公認・非公認の判断は常にこの場で決定されてきた」と強調。さらに、「修正判断が必要な場合ほど、両院議員総会で議論されるべきである」として、山尾氏の主張が手続きの正当性を否定するものだと指摘した。
女系天皇発言に「不合理な主張」との苦言も
山尾氏はこれまで、女系天皇の容認をにおわせるような発言をたびたび行ってきたが、党内では保守的な立場をとる議員を中心に反発の声も上がっていた。足立氏も今回の投稿で「代表から注意を受けても『女系天皇』に関する(不合理な)発言を止めなかった」とし、これが公認見送りの一因になったと示唆している。
党の基本方針と個人の信条が真っ向から衝突した今回の事態について、足立氏は「政党ガバナンスに関する理解と協調姿勢の欠如が、党としての信頼性を損なう」と厳しく糾弾した。
ネット上でも足立氏の見解に共感の声
XやFacebook、ThreadsなどSNS上では、足立氏の投稿を支持するコメントが相次いでいる。
女系天皇を簡単に容認する発言を繰り返す時点で、政党との不一致は明らかだった
足立さんの言ってることは筋が通ってる。規約を無視して“違和感”とか言われてもね
公認に不満があるのはわかるけど、ルールを否定したら民主主義じゃない
山尾氏はいつも“自分が正しい”と思ってる節がある
離党するなら黙って出ればいい。いちいち党を貶して出るのは無責任
山尾氏は今後、無所属で活動を続ける可能性もあるが、すでに国民民主党としては「公認しない」方針を明確にしており、党内での支持基盤を失った形だ。
政党に求められるのは一貫性とガバナンスの尊重
政党は理念と政策を軸に結集する組織であり、個人の思想・主張が党の基本方針と乖離すれば、調整や決別は避けられない。足立氏が主張するように、「ガバナンスのルール」を軽視すれば、政党の意思決定や信頼性は崩れてしまう。今回の一件は、個人の主張と政党政治のあるべき関係を改めて問い直すものとなった。