2025-07-29 コメント投稿する ▼
岩屋毅外相「石破首相を支える」発言に皮肉噴出 “遅滞なく”に国民冷笑
岩屋外相が石破首相を擁護 退陣論を牽制「政治を止めるな」
参院選での自民党の歴史的敗北を受け、石破茂首相の退陣論が党内で高まる中、岩屋毅外相が29日の記者会見で首相の続投を支持する考えを明確に示した。「政治を遅滞なく前に進めるため」と語り、石破首相を「しっかり支える」と発言した。
岩屋氏は石破首相の側近として知られ、今回の発言は、求心力が揺らぐ政権に対する党内引き締めを狙ったものとみられる。しかし、「遅滞なく政治を進める」という表現に対し、冷ややかな見方も広がっている。
「遅滞なく」とは笑止千万?自民党に皮肉の声も
岩屋氏は会見で、首相の決断について「対米関税交渉のフォローも含め、国民に不安を与えないための判断だった」と説明。さらに「政治を遅滞なく前に進めることが不可欠」と語ったが、この「遅滞なく」という言葉が皮肉にも国民の不満を呼んでいる。
そもそも、何事もスピード感に欠けることで知られる自民党政権に対し、ネット上ではすぐさま疑問と皮肉の声が上がった。
「何をやるにも遅いのに“遅滞なく”とは笑える」
「減税も議論も全部後手後手。どの口が言ってるんだか」
「“遅滞なく”じゃなくて“様子見しながら慎重に”がいつものスタイルでしょ」
「もう言葉の信頼性がゼロ。実績で示してほしい」
「皮肉じゃなく本気で言ってるなら、むしろ怖い」
確かに、減税論議や物価対策、国会対応でも後手に回ってきた印象が強く、「遅滞なく」という言葉の軽さが際立つ格好になっている。
「政治空白は許されない」岩屋氏の現実路線
岩屋外相は、首相退陣を求める声が多数を占めた28日の両院議員懇談会について、「与党だけでは動けず、野党も政権を担える状況ではない」と現状を分析し、政治空白を避けるべきだと主張。少数与党となったことへの認識が甘いとの苦言も呈した。
「今の状況で政権を投げ出せば、国民生活に更なる混乱をもたらす」とし、政策の継続性と外交の安定を理由に続投支持を打ち出したが、国民が求めているのは“言葉”ではなく“結果”である。
石破政権の浮揚なるか 与党内は冷ややか
石破首相は「敗北は私の責任」と述べつつも、辞任は否定。しかし、党内には「信任を失った首相が国を導けるのか」といった声が根強く、旧主流派を中心に総裁選の前倒しを求める動きも出ている。
岩屋氏の発言は、あくまでも“政権維持派”の防波堤に過ぎず、実際にどれほど党内の動揺を抑えられるかは不透明だ。臨時国会で減税や防災庁設置などの政策で実績を出せるかが、政権延命の鍵となる。
国民・市民・有権者の声
「言葉遊びばっかり。遅滞なく?どの案件も遅れてるよね?」
「今こそ“遅滞なく”総辞職した方が国のため」
「岩屋さんの現実主義はわかるけど、国民の我慢も限界」
「外交より先にガソリン代と物価対策してほしい」
「続投するなら、具体的な成果を出せ。言葉だけじゃもう足りない」
問われるのは「結果」だけ 延命のための言葉に価値なし
政権内から出た初めての擁護の声。岩屋毅外相の発言は、表面上は「安定」と「継続」を訴えるものだが、それが「現状維持のための方便」に聞こえるのは、これまでの自民党の対応があまりに鈍重だったからに他ならない。
「遅滞なく」という表現を額面通り受け取るほど、国民はもはや楽観的ではない。石破政権が信頼を取り戻すには、耳障りのいい言葉ではなく、減税や物価対策といった生活直結の政策を迅速に実行することしか道は残されていない。