岩屋外相がスパイ防止法に慎重姿勢を明言 40年の空白に責任はないのか?

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岩屋外相がスパイ防止法に慎重姿勢を明言 40年の空白に責任はないのか?

岩屋外相、「慎重」姿勢を強調 国会で明言


岩屋毅外相が6月12日、参院外交防衛委員会でスパイ防止法の制定に対して「私は慎重だ」と明言した発言が、政界と世論の間で大きな波紋を呼んでいる。質問に立った日本維新の会・柳ケ瀬裕文議員が「40年間何も進まなかった原因の一つが岩屋氏の消極姿勢ではないか」と問いただした場面では、岩屋氏は「否定的ではなく慎重な立場」と述べるにとどまった。

岩屋氏は、スパイ防止法の必要性そのものを否定はしなかったものの、「知る権利をはじめ、国民の基本的人権に配慮しながら、多角的に慎重に検討されるべきだ。国民の理解が得られることが望ましい」と繰り返し、現時点での法案化には否定的なニュアンスをにじませた。

特定秘密保護法を引き合いに出し、「同様の立法では人権と自由に対する懸念が大きな議論になった」とし、同じようにスパイ防止法でも配慮が必要だとの認識を示した。政府の一員として、慎重な姿勢を崩すことなく、自身の政治信条とも言える「バランス重視」のスタンスを貫いている。

40年の空白に責任を負うべきは誰か


日本では、スパイ行為を直接取り締まる明確な法律が存在しない。そのため、外国による機密漏洩や情報工作に対して、他国に比べて極めて脆弱な状況が続いている。過去にもたびたび法制化の動きはあったものの、「知る権利」や「報道の自由」との対立構造が意識され、立法は見送られてきた。

岩屋外相もこうした文脈を踏まえて「慎重な検討が必要」と述べたのだろうが、逆に言えばそれは「何もしない」ことの言い訳に聞こえるとの批判も根強い。柳ケ瀬議員のように「慎重すぎて前に進まない政治が国益を損なっている」と見る向きは少なくない。

特に近年は、経済安全保障やサイバー防衛の観点から「情報の保護」が国家運営の根幹となっている。日本の情報が中国や北朝鮮、ロシアといった敵対的国家に筒抜けになっているという指摘は、すでに公然の事実だ。そうした中で、「40年前と同じ議論」を繰り返している姿は、むしろ無責任とすら言える。

「慎重」という言葉の裏にある現実逃避


岩屋氏が繰り返す「慎重な検討」という言葉は一見聞こえは良いが、それが「現状維持=何もしない」という結果をもたらしているのであれば、もはや責任放棄に等しい。

「知る権利」や「人権への配慮」を持ち出すのは、重要な価値観である一方で、極端な強調は法整備を妨げるための常套句にもなっている。岩屋氏のような立場にある者が、具体的な条文案や人権との調和の取り方を示さずに「配慮が必要」と繰り返すだけでは、前には進まない。

国家を守る法制度は、そもそも例外なく「何かを制限する」ものである。だからこそ立法過程においては説明責任が求められるが、それを怠り、いたずらに慎重論を唱えるだけでは、国民の命や財産を守ることは到底できない。

高市早苗前経済安全保障担当相のように、正面から「国家機密を守る制度が必要だ」と訴える政治家がいる一方で、岩屋氏のような「及び腰」の姿勢が続く限り、日本は他国に比べて圧倒的に脆弱なままである。

首相の姿勢も曖昧、リーダーシップ不在


石破茂首相も5月に「人的情報について今のままで十分なのか検証は必要」と発言しており、一定の問題意識はあるものの、岩屋氏のような閣僚が法整備に後ろ向きな姿勢を取り続ける限り、政府全体としての方向性は曖昧なままだ。

本来、こうした国家の根幹に関わる問題には首相自らが強いリーダーシップを発揮すべきだが、現在の内閣ではそれが見られない。結果として、「慎重」という言葉のもとに先延ばしが続いている。

岩屋氏が慎重でありたいと思うのならば、そのための「具体的な論点」「どうすれば人権と安全保障が両立できるか」という設計に踏み込むべきである。口先だけの慎重論は、政治家としての責任を果たしているとは言えない。

ネット上の反応


岩屋さん、何十年慎重にやれば気が済むんだ。国家が壊れてからでは遅い。
スパイが堂々と活動できる国って日本くらいじゃないか?
人権は大事。でもそれ以前に国がなきゃ守れないでしょ。
岩屋さん、昔から安全保障に弱い印象あるな。こういう人が外相なのが問題。
高市さんみたいな覚悟ある政治家がもっと前に出ないと、日本守れないよ。

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2025-06-13 10:42:26(藤田)

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