2025-06-02 コメント投稿する ▼
岩屋外相が発表 バングラデシュへ総額1,520億円の円借款支援で経済改革と鉄道整備を後押し
岩屋外相が明かした1,520億円の円借款支援の全容
日本政府がバングラデシュへの支援を強化する動きが明らかになった。岩屋毅外務大臣は、同国への円借款として総額1,520億円超を供与することを発表。これは、経済改革支援とインフラ整備の両面でバングラデシュを後押しする大規模なパッケージである。
経済改革と気候対策を支える600億円
第一の支援は、約600億円を上限とした財政支援。「経済改革及び気候変動に対する強靱性強化のための開発政策借款」として、バングラデシュが進める経済構造改革や気候変動への対策を後押しする形となる。特に、2024年8月に発足した暫定政権が推進する公共部門改革やエネルギー政策に焦点が当てられており、日本政府としても「国際的な物価高や自然災害などの複合リスクに立ち向かう同国への支援は重要」としている。
インフラ整備へ920億円の鉄道支援
二つ目の支援は、約920億円にのぼる鉄道事業向けの融資だ。「ジョイデプール-イシュルディ間鉄道複線化計画(第1期)」と銘打たれたこのプロジェクトは、輸送需要の急増による慢性的な遅延を解消し、バングラデシュの物流や経済活動の効率化を図る。今回の支援では、首都近郊のジョイデプールからジャムナ鉄道専用橋までの区間に複線を整備することで、列車の運行本数を増やし、旅客・貨物輸送の信頼性を高める狙いがある。
日本の国際貢献としての円借款
今回の円借款は、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」戦略の一環とも位置づけられている。岩屋外相は「持続可能な成長に向けた制度改革と物流基盤の整備を、バングラデシュとともに進めていく」と強調した。
ネット上では賛否両論
支援の発表を受けて、SNSでは様々な声が上がっている。
「こうした支援があるからこそ、日本は信頼される国でいられる」
「国内の課題も多い中で、なぜ海外にここまで支援するのか疑問」
「バングラデシュとの信頼関係を築き直すいい機会」
「鉄道整備は民間経済にも波及する。インフラ支援は大事だと思う」
「外交戦略としては理解できるが、もっと説明が必要では?」
このような経済協力は、単なる国際援助ではなく、日本の経済安全保障や外交戦略の一部でもある。バングラデシュが発展することで、日本企業の進出や地域の安定にもつながるとの見方もある。円借款の使途とその成果が、今後の日本の外交方針を左右する重要な指標となるだろう。