2025-08-03 コメント投稿する ▼
横浜市長選で山中竹春氏が再選 子育て支援と政策実績で圧勝、2期目は成長軌道へ
山中竹春氏が横浜市長に再選 強固な支持基盤と政策実績で圧勝
任期満了に伴い行われた横浜市長選挙は、現職で無所属の山中竹春氏(52)が再選を果たした。投票が締め切られた3日午後8時と同時に、複数の報道機関が「当選確実」と報じるほどの圧倒的な勝利で、山中氏の市政運営に対する市民の評価と信頼が再確認された形だ。
子育て支援とコロナ対応で支持拡大
山中氏はこの4年間、横浜市の課題に対し、現場主義の姿勢で臨んできた。特に注目されたのは、全国でも先進的とされる子育て支援の拡充と、コロナ禍での市独自の医療支援策だ。市民からは「現場の声をよく聞いてくれる市長」との評価が根強く、これが再選の大きな後押しとなった。
今回の選挙では、自らの実績を前面に打ち出すとともに、教育や福祉、経済再生に向けた新たな政策ビジョンを提示。特に子ども医療費の助成拡充、保育所待機児童の解消、地域経済活性化に向けた中小企業支援策が、幅広い市民層の支持を集めた。
また、地元経済界を中心に構成された後援会の発足や、自民党市連・公明党市内3総支部・立憲民主党県連という超党派の支援も、盤石な地盤を構築する一因となった。
「地味だけど堅実な市政を続けてきた。安心して任せられる」
「保育料補助が増えて助かった。ああいう支援をもっと続けてほしい」
「市政を私物化せず、誠実に仕事してる印象。再選は当然」
「他候補の主張は夢物語ばかりだった。現実的な山中さんがいい」
「横浜にカジノを持ち込まなかった判断は今でも英断だったと思う」
市民・有権者の声からは、山中氏の政策の「着実さ」「現実志向」が高く評価されていることがうかがえる。
圧勝の裏にあった対立候補の不発
今回の選挙には山中氏のほか、田中康夫氏(元長野県知事)、福山敦士氏(実業家)、高橋徳美氏(医師)、斉藤直明氏、小山正武氏ら5人が立候補。いずれも無所属で、市政批判や刷新を訴えたが、支持の広がりを欠いた。
特に田中氏は、行政経験をアピールしつつも「横浜の事情に通じていない」との印象が拭えなかった。また、福山氏は若さと勢いで訴えたが、現実的な政策論に欠けた面が否めなかった。結果として、山中氏に対抗する「本命不在」の状況となり、選挙戦は終始一方的な展開だった。
開票結果は以下の通り。
* 山中竹春:663,876票(当選)
* 田中康夫:264,740票
* 福山敦士:148,236票
* 高橋徳美:115,939票
* 斉藤直明:50,454票
* 小山正武:33,512票
山中氏は次点の田中氏に約40万票の大差をつけ、2位以下を大きく引き離した。
2期目へ「成長軌道」への意欲
再選を果たした山中氏は開票後、事務所に集まった支援者を前に「この横浜市をもっと良くする。さらなる成長軌道に乗せていく」と力強く語った。2期目の市政運営では、人口減少への対応、医療と福祉の体制強化、防災インフラの整備など、多岐にわたる課題への挑戦が待ち受けている。
また、経済成長と環境保全を両立させる「スマートシティ構想」や、高齢者福祉と若者支援を連動させる「世代間連携型政策」の推進も掲げており、都市としての機能強化が期待されている。
市民生活と直結する政策課題に、どこまで実行力を持って向き合えるか。今後の舵取りは山中市政の真価を問う2期目となる。