2025-06-05 コメント投稿する ▼
横浜市長選2025:山中竹春氏が再選出馬を表明「IR撤回の先へ、次の4年へ挑戦」
山中竹春横浜市長、再選に意欲 「ここで止まるわけにはいかない」
横浜市の山中竹春市長(52)が、任期満了に伴い行われる市長選(7月20日告示、8月3日投開票)で、再び立候補する意向を正式に表明した。6月5日の市議会本会議で「ここで立ち止まるわけにはいかない。次の市長選に強い決意を持って臨む」と語り、2期目に向けた決意を鮮明にした。
IR誘致反対で初当選 コロナ対応と市政改革に尽力
山中氏は、2021年の前回市長選で、統合型リゾート(IR)の誘致反対を掲げて立候補。前市長の林文子氏や、当時自民党の支援を受けた小此木八郎氏らを抑え、初当選を果たした。就任後は、新型コロナウイルス対策やこども医療費助成の拡充、保育士の処遇改善といった福祉施策に注力。また、IR計画は公約どおり白紙撤回され、市民から一定の評価を受けた。
医療統計の専門家として横浜市立大学で教鞭をとっていた経歴もあり、感染症対策ではデータに基づいた施策を展開。市の独自予算でのPCR検査強化やワクチン接種体制の整備もその一環だ。
与野党の対応が今後の鍵 「無風選挙」にはならず
今回の出馬表明を受けて注目されるのは、自民党横浜市連の対応である。現在は独自候補の擁立を見送る方針とされるが、推薦や支援のあり方は依然として流動的だ。前回選挙では保守票が分裂した経緯もあり、与党側がどう舵を取るかが選挙戦の行方を左右しそうだ。
一方で、立憲民主党は前回に続いて山中氏を支援するとみられており、連合神奈川などの組織票も動き出す可能性が高い。共産党や維新の会など他の野党の動向も含め、構図が固まるのは告示直前になる見通しだ。
SNSでは賛否両論 市政への関心高まる
山中市長の再選表明に対し、SNSでは市民や有権者のさまざまな声が上がっている。
「山中市長、再選出馬か。IR白紙にした功績は大きいと思う」
「次も頑張ってほしいけど、1期目は地味だったかな…」
「ワクチン体制整備は評価できる。でも市政にもっとスピード感が欲しい」
「カジノを止めてくれて感謝してる。引き続き任せたい」
「自民は誰を出すんだろ?このまま相乗りは嫌だな」
山中市政の評価は、目立ったスキャンダルがない一方で、目に見える実績が乏しいという声もある。再選を目指すには、1期目の政策成果を明確に訴えるとともに、次の4年で何を実現するのかを具体的に示すことが求められる。