2025-05-29 コメント投稿する ▼
「リニア新幹線問題に前進」静岡県・鈴木知事が就任1年、JR東海との協議は順調と強調
リニア中央新幹線、静岡県とJR東海の対話が進展
静岡県の鈴木康友知事は、就任1年を迎えた2025年5月29日の定例記者会見で、リニア中央新幹線建設に関するJR東海との対話が順調に進んでいることを明らかにした。
鈴木知事は、「スピード感を持って県の課題解決に取り組んできた。最大の懸案であるリニア中央新幹線の建設に関するJR東海との対話も順調に進んでいる」と述べた。
リニア建設については、「大井川流域市町での理解も進んできた。JR東海との残された対話項目についても、できるだけ早く終了できるよう進めたい」と意欲を示した。
ただし、進め方については、「まず28項目の対話を終了させ、その上で国の関与の在り方などを整理する。(着工などは)その後の決断になる」との考えを改めて強調した。
大井川の水資源と南アルプスの自然環境への配慮
リニア中央新幹線の建設に伴い、静岡県は大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響を懸念している。
鈴木知事は、「リニア中央新幹線は、国家的なプロジェクトであり、東海道新幹線との二重系化により、大規模災害時における防災力の強化にも大きく寄与するものであることから、リニア中央新幹線の必要性は理解している。事業を推進していくうえでは、水資源の確保と自然環境保全との両立を図らなければならなく、国としても指導力を発揮してもらいたい」と述べた。
県民の評価と今後の課題
鈴木知事の就任1年を迎え、県民からは「一生懸命頑張っている」「ごく普通の知事」といった声が聞かれた。
リニア問題については、「リニアも進展しているから、いいんじゃないですかね。イメージとしては」「党派関係なく自民党を含めて活発な意見を聞いて県政運営をしているから、それは好感を呼ぶのではないか」といった評価がある一方で、「お茶を生業にしている人も多数いるので、そういった方々に対する回答はちゃんとしたのかすごく疑問に残る。それで“スピード感”と言われてもという感じ」といった懸念の声もあった。
* 鈴木康友知事は、就任1年を迎えたことについて「スピード感を持って県の課題解決に取り組んできた」と述べた。
* リニア中央新幹線建設に関するJR東海との対話が順調に進んでいることを明らかにした。
* 大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響を懸念し、国の指導力を求めた。
* 県民からは、知事の取り組みに対する評価とともに、リニア問題への懸念の声もあった。
鈴木知事は、リニア中央新幹線建設に関する対話の早期終了を目指すとともに、県民の生活や環境への影響を最優先に進める方針を示しており、今後の県政運営に注目が集まる。