2025-08-13 コメント投稿する ▼
橋下徹氏 特区民泊推進の責任認め生放送で謝罪 大阪市の騒音・ゴミ被害に「想定も対策も不十分」
橋下徹氏 特区民泊推進の責任認め生放送で謝罪
元大阪府知事・大阪市長の橋下徹弁護士が13日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」に生出演し、自身が市長時代に推進した「特区民泊」制度について、想定や対策が不十分だったとして繰り返し謝罪しました。番組では、大阪市内で外国人観光客による路上喫煙や深夜騒音、ゴミ問題などが頻発し、住民から苦情が急増している実態が紹介されました。
特区民泊の現状と課題
特区民泊制度は、宿泊施設不足を解消し観光客を呼び込む目的で導入され、現在では全国の約95%が大阪市内に集中しています。特に2025年大阪・関西万博を控え、訪日観光客の増加も重なって、住宅街ではトラブルが顕在化。番組で流れた映像には、外国語による注意書きが効果を発揮せず、路上にタバコの吸い殻が並び、夜間の騒音やゴミの放置に悩む住民の様子が映し出されました。
「外国人観光客だからではなく、ルールを守らない行為が問題」
「生活の場が観光地化して落ち着いて暮らせない」
「国や市は現場の声をもっと聞くべき」
推進当時の判断と今の反省
橋下氏は番組内で、自身が市長だった2015年当時、経済低迷の打開策として特区民泊を推進した経緯を説明。当時から現状のようなトラブルが起こる可能性は認識していたものの、「やらない選択肢はなかった。ホテルも足りず、観光客を受け入れられない状況だった」と判断したと明かしました。
しかし、放送中の映像で現状を目の当たりにし、「これは想定内とは言えません。しっかりと地域選定や対策ができていなかった。僕が旗を振った責任です」と頭を下げました。
生放送でのやり取り
番組ではタレントの東野幸治氏が「まさか作った当事者が横にいるとは!」と指摘し、橋下氏の謝罪に驚きを見せました。当初「想定内」と書いたフリップを用意していた橋下氏は、映像を見て急きょ裏面に「申し訳ございません」と書き換え、VTR中に「マジック!マジック!」と慌てる場面も。
東野氏が「対応が遅くないですか?」と突っ込むと、橋下氏は「本当に僕の責任です」と即答。青木源太アナからも「橋下さんが番組で謝るのは初めて見ました」と驚きの声が上がりました。
現市政への言及
橋下氏は、現在対応を迫られている横山英幸大阪市長や吉村洋文大阪府知事に向けても「僕の散らかしたものを片付けさせて申し訳ない」とコメント。課題を抱えたまま制度を進めた責任を認めつつ、現状への早急な対応が必要だと強調しました。
「制度を作るのは簡単だが、運用の細部まで見切らないと住民負担になる」
「今後は規制やルールづくりの面でもっと踏み込むべき」