2025-08-10 コメント投稿する ▼
橋下徹氏、高市早苗氏の決断力に疑問 自民分裂論で須田慎一郎氏は「成功しない」と指摘
橋下徹氏、高市氏の「覚悟」を疑問視 自民分裂論に現実的壁
読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演した橋下徹弁護士が、自民党の分裂や新たな保守再編の可能性について持論を展開した。番組では、衆参両院で与党が少数となった中、自公政権がどの政党と連立を組むべきかが議題に上った。
橋下氏は「政策協議次第で国民民主党か日本維新の会と組むべき」としつつ、「自民党が割れるのは大賛成」と発言。「保守なのかリベラルなのかごちゃごちゃになっている」と現状を批判した上で、「ポイントは高市さんが本当に覚悟を持って出られるか」と焦点を当てた。
「普段からマッチョなことを言っている人は、いざという時にやらないというのが僕の経験則」
「高市さんは中国問題などで強気な発言をしているが、本当に勇気と覚悟があるなら、自民党から同じ思想の人を引き連れ、日本保守党や参政党と組めばいいが、やらないだろう」
こうしたコメントに対し、ネット上では
「橋下さんの指摘は核心を突いている」
「政治家は言うだけじゃなく動いてほしい」
「保守再編なんて夢物語」
「自民党が割れたら混乱するだけ」
「現実は橋下さんの予想通りになる気がする」
と賛否が交錯している。
須田慎一郎氏「自民党を割っても成功しない」
一方、ジャーナリストの須田慎一郎氏は、自民党分裂の現実的な難しさを指摘。「過去を振り返ると、自民党を割って出た人たちは全部失敗してきた」と述べ、その理由を政策立案能力の欠如に求めた。
須田氏によれば、自民党の政務調査会は党職員や人材が揃った強力なシンクタンクとして機能しており、これがないと官僚主導に飲み込まれる危険が高まるという。「そこを離れると、官僚にいいようにやられてしまう」とし、離党派の行く末に悲観的な見方を示した。
自民党内保守派の行方
橋下氏の発言は、党内保守派、とりわけ高市早苗氏の政治的決断力を試す内容となった。高市氏はこれまで中国や安全保障問題で強硬姿勢を打ち出してきたが、実際に行動に移すかは未知数だ。
自民党内では政策スタンスの違いから不満がくすぶる一方、政権運営の安定や政策実現力を優先し、現状維持を選ぶ議員も多い。特に保守再編を志すならば、政策理念と同時に組織的基盤をどう確保するかが大きな課題となる。
分裂か共存か、揺れる政局
今回の議論は、自民党が連立先を模索する中で、党内外の保守勢力がどのような動きを見せるかを占う試金石となった。橋下氏は理念重視の分裂論を、須田氏は現実的な共存論を提示し、両者の視点が鮮明に対比された形だ。
現実的には、自民党の分裂は容易ではなく、むしろ党内での主導権争いが激化する可能性が高い。今後の政局は、高市氏を含む保守派の一手と、石破政権の連立戦略次第で大きく変わるだろう。