2026-01-12 コメント投稿する ▼
熊本で二十歳の集い後の飲酒運転、20歳男逮捕、基準値1.5倍検出
熊本県では飲酒運転撲滅に向けた取り組みを強化していますが、依然として飲酒運転による事故は後を絶ちません。 2022年には兵庫県たつの市で、成人式出席後に飲酒運転した19歳の専門学校生が交差点で衝突事故を起こし逮捕されています。 熊本県をはじめ多くの自治体では、「飲酒運転をしない、させない、許さない」という強い意志を持って飲酒運転根絶に取り組んでいます。
二十歳の集い後の飲酒運転、20歳男を逮捕
2026年1月12日早朝、熊本県合志市で酒気帯びの状態で車を運転したとして、菊池市泗水の会社員の男(20歳)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。熊本県警によると、男は「二十歳を祝う集いの後、同窓会で酒を飲んだ帰りだった」と容疑を認めています。成人を祝う晴れの日が一転、犯罪者として逮捕される結末となり、人生の門出が台無しとなる事態が起きました。
警察によると、12日午前5時40分ごろ、合志市御代志の国道387号で「事故を起こしている車がある」と110番通報がありました。駆けつけた警察官が現場を確認したところ、乗用車が対向車線を越えて駐車中の車両や看板の柱に衝突し、停止していました。運転していた男の呼気を調べたところ、基準値の約1.5倍のアルコール分が検出されたため、警察が現行犯逮捕しました。乗用車には男が1人で乗っており、幸いにも他に怪我人はいませんでしたが、一歩間違えれば重大事故につながる危険な状況でした。
男は1月12日に開催された「二十歳を祝う集い」に出席した後、同窓会で飲酒したとみられます。成人式は多くの自治体で1月12日または13日に開催され、久しぶりに再会する友人たちとの同窓会は盛り上がりやすい状況です。2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられましたが、飲酒が解禁される20歳を迎えた開放感から、羽目を外してしまう若者が毎年のように現れています。今回の事件も、その典型的なパターンと言えます。
熊本県では飲酒運転撲滅に向けた取り組みを強化していますが、依然として飲酒運転による事故は後を絶ちません。熊本県警のデータによると、2023年中の飲酒運転検挙件数は数百件にのぼり、全国的にも飲酒運転による死亡事故や重傷事故が年々減少傾向にあるものの、下げ止まりの状況が続いています。特に「飲食」のシチュエーションでの飲酒運転は減少が見られず、「少しだけなら大丈夫」という安易な考えが事故を引き起こしています。
「成人式の日くらい大目に見てやれよ」
「同窓会で飲むのはいいけど、なんで車で行くんだよ」
「代行呼ぶ金もないのに飲むなよ。誰か止める友達いなかったのか」
「基準値1.5倍って完全にアウトじゃん。自覚なさすぎ」
「これで人生終わったな。晴れの日が最悪の日になるとは」
成人式関連の飲酒運転、繰り返される悲劇
成人式やその後の同窓会に関連した飲酒運転は、残念ながら毎年のように全国で発生しています。2024年には神奈川県横浜市で、式典後の同窓会でビールやテキーラを飲んだ20歳の専門学生が車を運転し、相鉄線の踏切内に侵入して約1時間にわたり全線で運転見合わせとなり、約3万8600人に影響を出す事件がありました。2022年には兵庫県たつの市で、成人式出席後に飲酒運転した19歳の専門学校生が交差点で衝突事故を起こし逮捕されています。
これらの事件に共通するのは、「成人式だから」「久しぶりの再会だから」という特別な雰囲気の中で飲酒し、「少しくらいなら」という甘い考えで運転してしまうことです。アルコールには脳の働きを麻痺させる作用があり、飲酒時には安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力などが著しく低下します。節度ある適度な飲酒量(純アルコール約20グラム)を分解するには約4時間かかり、体質や体調によってはさらに時間がかかります。
飲酒運転は道路交通法で厳しく罰せられる犯罪です。酒気帯び運転の場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科され、免許は取り消しまたは停止となります。さらに運転者だけでなく、酒を提供した人や運転させた人、同乗者も厳しく罰せられます。今回逮捕された男も、刑事罰と行政処分の両方を受けることになり、会社員としての今後のキャリアにも大きな影響が出る可能性があります。
飲酒運転根絶へ、一人一人の意識が重要
熊本県をはじめ多くの自治体では、「飲酒運転をしない、させない、許さない」という強い意志を持って飲酒運転根絶に取り組んでいます。しかし条例や厳罰化だけでは飲酒運転は根絶できません。一人一人が飲酒運転の危険性を正しく理解し、自分は絶対にしないと決意すること、そして周囲の人にもさせないよう声をかけ合うことが不可欠です。
成人式は人生の大きな節目であり、大人としての自覚を持つべき場です。しかし皮肉にも、その晴れの日に飲酒運転という犯罪を犯し、自らの未来を閉ざしてしまう若者が毎年現れています。代行タクシーを利用する、公共交通機関で移動する、そもそも車で行かないなど、飲酒運転を防ぐ方法はいくらでもあります。今回の事件を教訓に、若者だけでなく社会全体が飲酒運転根絶への意識を高める必要があります。