2026-01-12 コメント投稿する ▼
名護市の二十歳が「向」の光文字点灯・2026年2月23日まで30年の伝統継承
名護市の神ケ森に灯された「向」の光文字が2026年1月、冬の夜空を照らしています。この光文字は、今年二十歳を迎えた若者たちが企画したもので、およそ40メートル四方にLED電球80個を使用して制作されました。 2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では従来通り20歳を対象とした式典を開催しています。2026年の成人式の対象者は、2005年4月2日から2006年4月1日生まれの方々で、名護市でも20歳を祝う「二十歳の集い」が開催されています。
30年以上続く名護の伝統行事
名護市の光文字は、1996年から始まった伝統行事で、30年以上にわたり冬の風物詩として地域の人々に親しまれています。東江中学校出身の新成人たちが中心となり、毎年1月に神ケ森の斜面に漢字一文字を掲げる取り組みです。
実行委員長を務めた伊波耕太郎氏は、今年の文字「向」に込めた思いについて語っています。それぞれの目標に向かって真っすぐに進み、人と向き合い、何よりも正直に自分自身と向き合うという決意を、この漢字一文字に託したといいます。
先月から週末などに集まって作業を進め、地元企業からの寄付も受けながら準備を重ねてきました。過去には資金集めに苦労した年もありましたが、地域の支えによって毎年この伝統が受け継がれています。
「向の文字見たら、自分も頑張ろうって思えた」
「30年も続いてるって知って、名護の若者すごいと思う」
「毎年楽しみにしてます。今年の向も素敵」
「成人おめでとう。夢に向かって頑張って」
「地元の伝統を守る若者たちに感動した」
例年より長い点灯期間で地域を照らす
今年の光文字は、例年より点灯期間を延長し、2026年2月23日まで毎日午後6時から午後10時まで点灯される予定です。名護市街地から見上げることができるこの光文字は、地域の人々にとって希望の象徴となっています。
過去には2020年に「命」、2021年に「歩」、2025年に「華」など、その年の新成人たちの思いを込めた文字が選ばれてきました。縦横約50メートルの大きな文字は、神ケ森の斜面を利用して設置され、名護湾を見下ろす位置から市街地全体を明るく照らします。
準備作業は9月頃から始まり、設置場所の草刈りから電球の配置まで、すべて新成人たちの手で行われています。この取り組みを通じて、若者たちは地域への愛着を深め、先輩から後輩へとバトンをつなぐ責任を学んでいます。
成人式制度の変化と20歳の意義
2022年4月の民法改正により、成人年齢は18歳に引き下げられました。しかし、多くの自治体では成人式の対象年齢を20歳のままとしています。その理由として、18歳では受験や就職活動と重なること、飲酒や喫煙が認められるのは依然として20歳であることなどが挙げられています。
名護市をはじめ全国の自治体では、式典の名称を「二十歳の集い」や「二十歳を祝う会」などに変更し、法律上の成人とは区別する形で20歳の節目を祝っています。これは、20歳という年齢が持つ社会的な意味を重視する考え方の表れです。
光文字を企画した若者たちにとって、この活動は単なるイベントではなく、地域社会の一員としての自覚を促す重要な機会となっています。30年以上続く伝統を受け継ぎ、次世代へとつなげていく責任を果たすことで、成人としての第一歩を踏み出しているのです。