2026-01-20 コメント投稿する ▼
尾辻朋実氏が新会派結成、立民推薦も補正予算賛成で与党接近か
会派名は「チームみらい・無所属の会」で、これまで会派に属さず活動してきた両氏が国会での活動範囲を広げるため連携することになりました。 尾辻氏は2025年7月の参議院議員通常選挙で鹿児島選挙区から初当選しました。 尾辻氏は同年7月末、自民党鹿児島県連が公募した公認候補に応募しました。 2025年1月、尾辻氏は立民に入党し、同党の推薦を受けて無所属で立候補する道を選びました。
尾辻氏は2025年7月の参議院議員通常選挙で鹿児島選挙区から初当選しました。元参議院議長の尾辻秀久氏の三女という立場でありながら、自由民主党(自民党)の公認候補選考に漏れ、立憲民主党(立民)の推薦を受けて無所属で出馬し、約30万票を獲得して圧勝しました。鹿児島県内の選挙区では史上初の女性国会議員です。
自民公認を目指すも選考落ち、野党推薦へ
尾辻氏の経歴は波乱に満ちています。1981年1月生まれで現在44歳、早稲田大学政治経済学部を卒業後、三井物産や法律事務所での勤務を経て、2019年から父である秀久氏の私設秘書を務めていました。父が参議院議長に就任してからは議長秘書として働き、政治の現場を間近で見てきました。
2024年7月、秀久氏が翌年の参院選には立候補せず政界を引退することが明らかになりました。尾辻氏は同年7月末、自民党鹿児島県連が公募した公認候補に応募しました。当初は父の後を継ぐ形で自民党から立候補することを考えていたといいます。
しかし、自民党県連は尾辻氏を選外とし、元参議院議員の園田修光氏を公認候補に選びました。この決定を受け、尾辻氏は自民党への道を断念せざるを得ませんでした。自民党費を2024年末までに納めなかったため、党籍も失効しました。
その後、候補者選びに難航していた立民鹿児島県連が尾辻氏に接触します。2025年1月、尾辻氏は立民に入党し、同党の推薦を受けて無所属で立候補する道を選びました。父の政治信条である「虫の目に徹する」を継承し、食料品消費税ゼロや選択的夫婦別姓の実現を訴えました。
「自民の地盤を立民推薦で勝つなんて信じられない。すごい選挙だった」
「尾辻さんは父親の知名度があったから勝てたんでしょ。実力じゃない」
「立民推薦で当選したのに、今度は与党寄りの会派に入るの?筋が通らない」
「結局どっちつかずの政治家になってしまうんじゃないか」
「無所属議員が会派を組むのは悪くないけど、政策の方向性が見えない」
補正予算に賛成した経緯が波紋
尾辻氏と安野氏は2025年12月、ともに補正予算案に賛成しました。この判断は、立民推薦で当選した尾辻氏にとって微妙な立場を生み出しました。立民は補正予算に反対しており、推薦を受けた議員が与党の予算案に賛成することは異例です。
安野氏は補正予算案への賛成に際して、自民党と国会のデジタル化推進について政策合意を結んでいました。尾辻氏がどのような判断基準で賛成したのかは明らかにされていませんが、この実績から与党側は両氏に接近を図るとみられています。
現在、自民党と日本維新の会(維新)による連立与党は参議院で過半数の125議席に届いておらず、約119議席にとどまっています。法案や予算の成立には野党や無所属議員の協力が不可欠で、与党にとって新会派の動向は極めて重要です。
会派結成で広がる活動範囲
会見で安野氏は、会派結成により委員会活動や情報共有といった国会での実務を着実に増やせると強調しました。一方で、予算案や法律案の採決については個人で判断するとし、会派として一律に行動するわけではないことを明言しました。
無所属議員は、参議院の特別委員会への所属が難しく、情報収集や法案審議への関与に制約があります。会派を組むことで、こうした制約が解消され、より実質的な国会活動ができるようになります。
尾辻氏にとって、この会派結成は国会活動の幅を広げる一歩です。しかし、立民推薦で当選した経緯や、父が自民党の重鎮だったという背景を考えると、政治的な立ち位置が曖昧になるリスクもあります。
選挙戦では、尾辻氏は自民党に戻ることはないと明言していました。立民の推薦を受け、共産党の候補取り下げにより野党候補の一本化が実現したことで当選を果たしたにもかかわらず、今回の会派結成や補正予算への賛成は、支持者の間で疑問の声を呼んでいます。
一方で、尾辻氏は父の秀久氏から受け継いだ「虫の目に徹する」という政治姿勢を重視しており、党派にとらわれず国民のための政治を実現したいという思いがあるとみられます。自民にも立民にも完全には属さず、独自の立場から政策を判断する意向があるのかもしれません。
新会派「チームみらい・無所属の会」は、参議院における少数勢力ですが、与党が過半数を確保できない状況では重要な存在です。今後、与党との距離感をどう保ちながら、どのような政策判断を下していくのかが注目されます。
尾辻氏は鹿児島県民の期待を背負い、女性として初めての県内選挙区選出の国会議員となりました。その期待に応えるためには、明確な政策の軸を示し、有権者に対して説明責任を果たすことが求められます。