2025-03-14 コメント投稿する ▼
「失敗しちゃった」襲撃犯の悔恨──立花孝志氏、街頭演説中にナタで襲われ重傷
事件の経緯
千葉県知事選(16日投開票)に立候補している立花氏は、この日、財務省前で街頭演説を予定していた。集まった100人以上の聴衆や配信者を前に、演説の前に写真撮影会を行おうと通路側へ移動。そこへ現れたのが、後に殺人未遂の容疑で現行犯逮捕される宮西詩音容疑者(30)だった。
宮西容疑者は列に割り込み、スタッフに「握手だけだから」と伝えた後、突然、閃光手りゅう弾を作動させた。強烈な光とアラート音が響く中、ナタを振り上げ、立花氏に襲いかかった。しかし、閃光の影響で立花氏が後ろにのけぞったため、致命傷には至らなかった。
さらにもう一撃加えようとナタを握り直したところで、周囲にいた人々が一斉に飛びかかり、取り押さえた。取り押さえられた宮西容疑者は、悔しそうに「失敗しちゃった」と漏らしたという。
立花氏の容態と関係者の声
襲撃を受けた立花氏はこめかみ付近から出血し、皮膚がはがれるなどの重傷を負った。救急搬送され、病院で治療を受けたが、傷の深さは1センチにも及び、皮膚移植が必要な状態だった。
NHK党の斉藤健一郎参院議員から状況を聞いた実業家の堀江貴文氏は、「(もしよけていなかったら)頭を割られていた」と驚きを隠せなかった。別のスタッフも「頸動脈や首を切られていたら、命はなかった」と声を震わせた。
襲撃の背景と今後の対応
宮西容疑者は警察の調べに対し、「殺意は間違いなくあった」と供述している。兵庫県知事選をめぐる立花氏の発言が物議を醸していたが、今回の事件との関連は現時点では不明だ。
立花氏はこれまでも選挙活動中にトラブルに巻き込まれることがあったが、凶器を持った襲撃は初めてのこと。「外での活動を控えなければ、私自身もそうだが、スタッフや周りの人々にも危険が及ぶ。日本もそういう時期に来たのかな」と語り、選挙最終日に予定していた渋谷での街頭演説会を中止すると発表した。
政治家が選挙活動中に襲撃される事件が続く中、安全対策の見直しが急務となりそうだ。