2025-11-28 コメント投稿する ▼
立花孝志被告の示談申し入れを竹内英明元県議妻が拒否・真摯な対応疑問と批判
立花孝志被告による竹内英明元兵庫県議への名誉毀損事件で、被告側からの示談申し入れが複数回にわたって拒否されていることが明らかになりました。 28日にオンライン会見を開いた竹内氏の妻と代理人弁護士は、立花被告の対応に対する厳しい批判を表明しています。
立花孝志被告
竹内英明元県議の妻が示談拒否・「真摯な対応があったか疑問」と厳しく批判
立花孝志被告による竹内英明元兵庫県議への名誉毀損事件で、被告側からの示談申し入れが複数回にわたって拒否されていることが明らかになりました。28日にオンライン会見を開いた竹内氏の妻と代理人弁護士は、立花被告の対応に対する厳しい批判を表明しています。
妻は「訴えを起こしたことで再び故人への誹謗中傷、名誉毀損が激しさを増している」と現状を説明し、自身や子供に対しても被害が及びかねない状況だと訴えました。
異例の死者名誉毀損での起訴
神戸地検は28日、立花孝志容疑者を名誉毀損と死者名誉毀損の罪で起訴したと発表したことで、極めて異例の事件として注目を集めています。代理人で元検事の郷原信郎弁護士は、死後の名誉毀損は立件のハードルが高いが、夫人が重い決断をしたことで捜査機関の行動に結び付いたと指摘しました。
起訴状によると、2024年12月中旬、大阪府泉大津市長選の街頭演説で竹内氏について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。また竹内氏が死去後の25年1月19〜20日、SNSや埼玉県川越市議補選の応援演説で「逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の情報を発信し、同氏の名誉を傷つけたとされるています。
この問題について、兵庫県警の村井紀之本部長(当時)が1月20日の県議会警察常任委員会で「全くの事実無根」と否定していたという経緯があります。
「示談なんてあり得ない」
「最後まで責任を取らせるべき」
「死者を冒瀆する行為は許せない」
「遺族の気持ちを考えろ」
「立花の謝罪は口先だけ」
このような国民の厳しい声が相次いでおり、立花被告への批判は強まるばかりです。
示談申し入れの詳細と拒否理由
今月中旬以降、被告側から複数回にわたり示談や謝罪の申し入れがあったものの、いずれも「真摯な対応があったか疑問」などとして断ったと郷原弁護士が明かしています。
立花容疑者はこれまで、逮捕容疑となった発言や投稿について「発信したことは争わない」とした上で、「真実相当性はあった」と主張していた状況から一転し、弁護人が「罪を認めて謝罪するべきところは謝罪する」と述べる方針転換を見せています。
しかし、遺族側は立花被告の対応について、真摯さに欠けると厳しく評価しており、示談に応じる姿勢を全く見せていません。妻は「このようなことが二度と行われないよう、司法の場において検証され、その責任が正しく問われることを強く求める」と切実に訴えています。
竹内氏の死に至る経緯
竹内氏は兵庫県議会議員(5期)、姫路市議会議員(1期)、兵庫県庁内部告発文書問題における百条委員会の委員を歴任した政治家でした。昨年11月の知事選後に誹謗中傷を理由に辞職し、今年1月に自殺とみられる形で亡くなっています。
立花被告は昨年の兵庫県知事選で、斎藤元彦知事を応援する「2馬力選挙」を展開し、その過程で竹内氏を「黒幕」として執拗に攻撃していました。政治的な思惑から始まった攻撃が、最終的に一人の政治家の命を奪う結果につながったとして、事件の深刻さが改めて浮き彫りになっています。
妻は会見で「夫は『黒幕』ではなく、誰かを陥れるような人間ではありません。夫の代わりに声をあげられるのは私しかいない」と語り、亡き夫の名誉回復への強い決意を示しました。
今回の事件は、選挙における言論の自由と人権保護のバランス、そしてSNS時代における情報発信の責任について、重要な問題提起となっています。司法の判断が注目される中、遺族の訴えは多くの人々の心に響いています。