2025-06-07 コメント: 1件 ▼
川口市「治安が悪い」と感じる市民が半数超 外国人急増が背景に?若年女性で7割超の不安
川口市の治安悪化、体感する市民が急増 若年女性では7割超が不安訴え
埼玉県川口市において「治安が悪い」と感じる市民の割合が急激に増加していることが、最新の市民意識調査で明らかになった。令和6年度の調査では、全体の49.4%が治安に不安を抱えていると回答し、過去10年間で最も高い数値となった。とりわけ若い女性や中堅世代の男性でその傾向が顕著となっており、市民の間に深刻な不安が広がっている。
体感治安の悪化、わずか2年で倍増
川口市が昨年8~9月にかけて実施した市民意識調査は、市内の無作為抽出による5,000人を対象に郵送方式で行われ、1,744人から有効回答を得た。
「川口市のよくないところ・嫌いなところ」を複数回答で尋ねた設問では、「治安が悪い」と答えた人が49.4%に上り、最多の回答項目となった。この数字は令和4年度の26.4%から大幅に増加しており、2年でほぼ倍増したことになる。前年度(令和5年度)の31.8%からも、1年間で約20ポイントという異常な伸びを示した。
さらに性別・年齢別で見ると、18~20代の女性と40代の男性において、「治安が悪い」と感じる人の割合が70%を超えた。若年層と子育て世代が地域の安全に強い不安を抱えていることが浮き彫りになった格好だ。
治安を「よい」と感じる市民はわずか3%台
「川口市のよいところ・好きなところ」を尋ねた設問では、「交通の利便性」などが上位を占めた一方で、「治安がよい」との回答は年々減少している。令和4年度は6.8%だったが、5年度には5.9%、6年度にはさらに2.4ポイント低下し、わずか3.5%にとどまった。
市の報告書ではこの傾向について、「市民の不安を解消するために、積極的に治安維持に取り組むとともに、地域やコミュニティを介した相互理解を深めていくことが求められる」と記している。
多国籍化が進む川口 背景に地域との摩擦も
川口市は「多文化共生の街」として知られており、2025年6月1日時点で市人口の8.3%が外国籍住民だ。特に中国、ベトナム、ネパールなどアジア諸国出身者の比率が高く、日常生活においても多言語が飛び交うなど、都市の様相は年々変化している。
市政はこうした国際化に対応するため、生活支援や情報提供などの施策を展開してきたが、近年は「外国人住民との生活習慣の違いによる摩擦」「言葉が通じずトラブルが増えている」といった声も多く、市民のストレスが蓄積している。
とりわけ駅前エリアや一部の集合住宅地では、騒音やゴミ出しのルール違反、夜間の治安不安などが指摘されており、「外国人が増えてから街の雰囲気が変わった」と感じる住民も少なくない。
体感治安は必ずしも犯罪件数と比例しない。実際に犯罪統計上では刑法犯の認知件数は全国的に減少傾向にあるものの、「事件が起きなくても不安がある」「声をかけづらい雰囲気がある」といった心理的な圧迫が、数値として表れた形だ。
ネットでも不安の声が噴出 市政への不信も
今回の調査結果を受け、SNSでは市民からの反応が相次いでいる。とくに川口市民と思われる投稿者を中心に、リアルな日常の不安が共有されている。
川口駅周辺、夜はもう歩きたくない。知らない言語が飛び交ってて、正直ちょっと怖い。
子どもが公園で遊んでたら、どこかのグループに囲まれて帰ってきた…もう一人じゃ行かせられない。
治安の問題って、犯罪じゃないけど「雰囲気」で分かるんだよね。
数字で見せられると納得せざるを得ない。市はもっと真剣に向き合ってほしい。
これでまた「ヘイトだ」って言われたら本当に何も言えなくなる。現実を見てほしい。
治安の話題は非常にセンシティブだが、今回のように数値が大きく動いた背景には、生活の中で蓄積された違和感や不満がある。単なる「印象」で片付けられないほどに、住民の不安は深まっている。
今後の川口市政には、地域の治安維持に向けたより実効的な施策と、異文化との丁寧な接点づくりの両立が求められるだろう。