2025-07-12 コメント投稿する ▼
れいわ・山本太郎氏が名古屋で「消費税ゼロ」訴え 庶民の購買力で経済立て直しを
れいわ・山本太郎代表が名古屋で熱弁 「消費税廃止こそ、この国を立て直す一丁目一番地」
名古屋の夜に響いた「消費税ゼロ」の訴え
参院選もいよいよ中盤戦に差しかかる中、れいわ新選組の山本太郎代表が7月12日夜、名古屋駅前に立ち、消費税の廃止を強く訴えた。選挙戦のテーマに「生活再建」と「国家の立て直し」を掲げるれいわにとって、消費税廃止はまさに党のアイデンティティとも言える。
山本氏はマイクを握り、「失われた30年で奪われてきたのは、私たち一人ひとりの購買力だ」と訴えた。そしてこう続けた。
「消費税を廃止することこそが、最も即効性のある景気対策。一丁目一番地として、最初にやるべきことだ」
その演説を聞いていた人々の中には、足を止め、耳を傾け、頷く姿も多く見られた。
「言ってることはシンプル。でもそれが一番刺さる」
「誰も言わない“消費税ゼロ”をずっと訴えてるのはすごい」
「もう限界。これ以上の増税は無理」
「『一丁目一番地』って言葉が心に残った」
「他党はブレてるけど、れいわはずっと減税一本でぶれない」
「消費税は富裕層と大企業を優遇する仕組み」と批判
山本氏は演説の中で、消費税の使われ方にも言及。税収の多くが、大企業への法人税減税の補填に回されてきたことを指摘し、「庶民から取って、大企業を助けている」と痛烈に批判した。
「大企業には減税、庶民には消費税。これが今の日本の税制の正体です。だからこそ、ここを正さなければ国は立ち直らないんです」
れいわ新選組は結党以来、消費税廃止を一貫して主張してきた。他党が選挙のたびに「減税」や「軽減税率」をちらつかせてきたのに対し、れいわは最初から「ゼロ」一択。それが今や、他の多くの野党にも影響を与えているという。
「今回の選挙では、自民以外すべての政党が減税に言及している。これはれいわの主張が、確実に政治を動かしている証です」と山本氏は自信を見せた。
「このままでは生きていけない」庶民感覚の代弁者に
山本氏の演説には、政治に対して距離を感じていた層、特に非正規雇用や年金生活者、子育て世代からの共感が目立つ。れいわの政策は、財源や制度設計の面で批判されることもあるが、それでも「生活者の目線に立った政治家」としての評価は根強い。
今回の演説でも、「生活が壊されている人がたくさんいる。そういう人たちに、“あなたは悪くない”と伝える政治が必要だ」と語り、自己責任論への対抗姿勢をにじませた。
政策だけでなく、その語り口や真っすぐな姿勢も含めて、山本太郎という政治家が「庶民の代弁者」として一定の信頼を得ていることがうかがえる。
参院選で「消費税廃止」は現実になるのか
もちろん、「消費税廃止」は一筋縄ではいかない。国の財政構造や社会保障制度との関係から、「非現実的だ」との批判もつきまとう。しかし、れいわは「大企業や富裕層への課税強化」や「徹底した財政出動」をセットで掲げ、「できない理由より、やる方法を考える政治を」と訴えている。
山本氏の演説は、「政治は誰のためにあるのか?」という根本的な問いかけでもある。今の政治が“財務省の論理”で動いているとするなら、それを一度壊しにかかるれいわの主張には、確かなインパクトがある。
「まず消費税をやめる。それがこの国の立て直しの出発点だ」と力を込めた山本氏。与党が掲げる「責任ある財政運営」とは真逆の道を、正面から提案しているのが、今のれいわ新選組である。