2025-06-27 コメント投稿する ▼
れいわ・山本太郎代表「消費税廃止で生活再建を」 参院選で“生きるための戦い”と党勢拡大を訴え
「生きるための戦い」消費税廃止へ訴え
来月3日に公示、20日に投開票を迎える参議院選挙を前に、れいわ新選組の山本太郎代表が報道各社のインタビューに応じ、「今回の参院選は“生きるための戦い”だ」と強い言葉で訴えた。
山本氏は30年間続く不況によって「国民の消費が弱り続けている」と現状を分析。その打開策として、消費税の速やかな廃止と、生活困窮者を対象としたつなぎの10万円給付を掲げ、家計の再建と経済活性化を目指す考えを明らかにした。
「30年も不況って…政治が間違ってきたってことだよね」
「消費税をゼロに、というストレートな訴えは響く。生活直撃だもん」
「10万円の給付は一時しのぎかもしれないけど、正直ありがたい」
山本代表の主張は、物価高や増税に苦しむ生活者層から一定の支持を集めている。消費税を“弱者に最も重くのしかかる税”と位置付け、廃止による可処分所得の底上げを訴えているのが特徴だ。
既存政党の限界と「数を取るしかない」現実
山本氏はまた、「今回の選挙は、政策の交渉ではなく数で押し切る戦いだ」と語った。与党・野党問わず、他党との協議では政策の実現が難しいという現実を認め、「我々が議席を増やすしかない」と述べ、参議院での勢力拡大を選挙戦の最大の目標に掲げた。
特に、消費税廃止という大胆な政策は他党から「非現実的」との批判を受けることも多い。だが山本氏は「財源の問題も含め、真剣に議論すれば可能だ」と反論しており、積極財政・金融緩和路線の中で消費税廃止が現実的選択肢となり得ると主張している。
「与党は利権、野党は中途半端。どこも頼れないなら、れいわに賭けるのもアリ」
「山本太郎は一貫してる。減税・給付、はっきりしてる」
「議席数ってやっぱり大事。数でしか政治は動かないってのは納得」
山本氏の訴えは、政治不信が広がる中で“正面突破”を望む層に響きつつある。
「増税ありき」からの脱却訴え れいわの存在感は?
これまでの国政選挙でも、れいわ新選組は一貫して「消費税ゼロ」を掲げてきたが、今回の選挙はインフレと実質賃金の低下が直撃しているタイミングでもあり、その主張がかつてより現実味を帯びてきている。
国政全体では、財政規律やプライマリーバランス重視の論調が根強く、「減税は無責任」という批判もある。しかし、山本氏は「今、削るべきは庶民の財布ではなく、無駄な予算と利権だ」と反論。財源確保のために富裕層や大企業への課税強化も視野に入れている。
とはいえ、こうした主張は既存政党からは“過激”とも見られ、国会での実現性には疑問の声もつきまとう。その壁を超えるためにも、山本氏は「とにかく議席を取る」ことにこだわっている。
参院選がれいわにとって運命の分岐点に
参議院選挙で議席を伸ばすことができなければ、れいわ新選組が国会で政策を主導することは難しい。今回の選挙は、同党にとって単なる議席争いではなく、“消費税廃止”という旗印を社会全体に浸透させるための試金石となる。
また、物価高や少子化に苦しむ中で、国民が「減税」と「給付」のどちらにより強く希望を託すかも、今後の政局に大きく影響を与える。山本氏の街頭演説やSNS発信がどこまで浸透し、有権者の行動に結びつくかが勝負の分かれ目となる。