2025-04-18 コメント投稿する ▼
田母神俊雄氏が枝野幸男氏に反論「税の本質を理解していない」――減税めぐり真っ向批判
これに対して田母神氏は、自身のX(旧Twitter)で「彼は税が国の事業の財源だと思っているのだろう。有力政治家にして税について分かっておらず始末が悪い」と断じ、枝野氏の経済観を真っ向から否定した。
さらに田母神氏は、景気回復のためには減税こそが有効であると明言。「国民の手元に残るお金を増やしてあげることが必要だ」と述べ、国民の生活を豊かにするには、まず政府が税を取りすぎないことが重要だという持論を展開した。
この主張の背景には、いわゆる「財源論」への懐疑がある。田母神氏は、「テレビなどの報道も税は財源であるとの報道ばかりだ。マスコミも政府とグルになって国民を騙している」と批判。減税の議論がメディアでも公平に扱われていないとの不信感をあらわにした。
今回の発言は、単なる一政治家の見解にとどまらない。田母神氏の主張には「国家は国民の繁栄の上に成り立つべきであり、そのためにはまず国民の可処分所得を増やす政策が求められる」という、明確な国家観・経済観がある。
実際、近年の世論調査では、消費税の一時的な引き下げや廃止を支持する声が根強く存在している。こうした状況にあっても、「減税は選挙目当て」と決めつけてしまう政治家に対し、田母神氏は「もう少しきちんと勉強してもらいたいものだ」と手厳しく突き放した。
財政健全化か、景気回復か。そのどちらに軸足を置くのかという議論は、今後の政局にも大きな影響を及ぼす。田母神氏の言葉は、今の政治家に「誰のための政治なのか」を問い直すものでもある。